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出版社:NTT出版、発行:2018/09、定価:2,800円(税別)

著者:アンディ・ミア
英マンチェスターにあるサルフォード大学環境生命科学学部教授。1975年生まれ、イギリス・ノリッチ出身。バングラディッシュ人の父とイギリス人の母の元に生まれる。生命倫理を専攻し、テクノロジーと人間の行動変容を主な研究テーマとしている。『ハフィントンポスト』『タイム』『ガーディアン』等、様々な媒体に寄稿。共著に、 The Medicalization of Cyberspace、The Olympics、Genetically Modified Athletesがある。
訳者:田総 恵子

目次

    日本語版序文 2020年東京オリンピックに向けて
    はじめに デジタル文化がスポーツをアップデートする
    1.スポーツとデジタルが共有するもの
    2.eスポーツの三つの次元
    3.オリンピックとデジタル革命
    おわりに アップデートされたスポーツのゆくえ
    解説 「スポーツ2.0」をめぐる日本のこれから(稲見昌彦)

ダイジェスト

スポーツとデジタルの融合を「スポーツ2.0」として論じる

 「eスポーツ」に大流行の兆しがある。eスポーツとは、オンラインのデジタルゲームの対戦を競技スポーツのかたちに制度を整えたもの。すでに2008年には「国際eスポーツ連盟(IeSF)」という専門団体も設立され、同団体主催の国際大会「eスポーツ・ワールド・チャンピオンシップ」が、「IeSFワールドチャンピオンシップ」から名前を変えて2014年から開催されている。さらには賞金制度なども整えられており、五輪種目になる可能性さえ囁かれる。

 eスポーツをはじめとする、デジタルと融合してスポーツが変化する現象=言わば「スポーツ2.0」が、いま世界中で起きている。本書では、気鋭の英国人研究者が「スポーツ2.0」へのシフトが加速する現状を俯瞰。スポーツ文化とゲーム文化、そしてオリンピック文化について哲学的に深掘りしつつ、デジタル社会の行く末、オリンピックをめぐるメディアの変容などを含み広範に論を展開する。

 

「リアルではない」ことがデジタルとスポーツの共通点

 本書によると、スポーツ文化とデジタル文化には重要な共通点がある。それは… 続きを読む

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