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出版社:日本経済新聞出版社、発行:2018/06、定価:1,800円(税別)

著者:太田 泰彦
日本経済新聞論説委員兼編集委員。1961年生まれ。北海道大学理学部卒業、85年日本経済新聞社入社。科学技術部、産業部、国際部、ワシントン支局、経済部、フランクフルト支局、論説委員兼国際部編集委員、同アジア総局駐在などを経て現職。2015年に東京からシンガポールに取材拠点を移し、地政学、通商、外交、イノベーション、国際金融などをテーマにアジア全域で取材活動を行う。2017年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

目次

    プロローグ 謎に包まれた民
    1.リー・クアンユーの秘密
    2.色彩とスパイス
    3.日本が破壊したもの・支えたもの
    4.通商貴族の地政学
    5.明日を継ぐ者
    エピローグ 消えていく時がきた

ダイジェスト

中国でもマレーでもない独自の文化を開花

 「プラナカン」という言葉を聞いたことのある人は、きっと多くはないだろう。プラナカンとは、15~16世紀に中国から東南アジアに渡り、現地人と混ざり合いながら独自の文化を花開かせた移民とその子孫を指す言葉だ。数世紀にわたり政治や経済に多大な影響を与えた上流階級でもある。公言されていないがシンガポールの初代首相リー・クアンユー、そしてその息子である現首相リー・シェンロンもプラナカンだった。

 本書は、シンガポール、マラッカ、ペナン、プーケットなどの各地で多数のプラナカンたちを取材しながら、その歴史と、服飾、工芸、料理などの文化的側面に迫ったルポルタージュ。様々な地域の文化を融合させながら激動の時代を駆け抜けたプラナカンの実情を明らかにしている。複雑な背景とアイデンティティーを持ちながらたくましく生きるその姿は、現代のグローバル人材、イノベーション人材のあり方にヒントを与えてくれるかもしれない。

 

プラナカンの融合文化にイノベーションの本質が

 プラナカン文化の特色とは… 続きを読む

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