『エンジニアリング組織論への招待』-不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

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出版社:技術評論社、発行:2018/03、定価:2,380円(税別)

著者:広木 大地
株式会社レクター取締役。1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている。

目次

1.思考のリファクタリング
2.メンタリングの技術
3.アジャイルなチームの原理
4.学習するチームと不確実性マネジメント
5.技術組織の力学とアーキテクチャ

ダイジェスト

不確実な目標やアイデアを具体化するプロセスを論じる

 企業をはじめとする組織の活動の多くは、曖昧な目標やアイデアを具体化していくプロセスと言えるのではないだろうか。ところが、そのプロセスにおいてメンバー間のコミュニケーションが不足していたり、感情的な対立があったりして、結果的に目標が達成できない、あるいはアイデアがつぶされてしまう、といったケースが後を絶たないと思われる。達成されたとしても、致命的なスケジュールの遅れが発生し、顧客や取引先の信頼を損ねることも。

 本書では、目標やアイデアの曖昧さを「不確実性」とし、それを具体化するプロセスを「エンジニアリング」と定義。ソフトウェア開発の現場における方法論や思考の整理法(リファクタリング)を広く論じていることで、組織が目的を達成するための適切な思考や行動がどういうものかを明らかにしている。メンタリングやアジャイル開発など幅広いテーマのもと、既存の理論を多数引用しながら論を展開しているのが特長だ。

 

メンタリングはセルフマスタリー(自己熟達)をめざすべき

 対話を通じて、組織のメンバーの認知の歪みや誤った行動や習慣を正す「メンタリング」は、多くの企業で行われていることだろう。本書では、メンタリングは「セルフマスタリー(自己熟達)」をめざすべきとしている。

 組織の人間関係では「問題と感情の癒着」が起こりがちだという。たとえば… 続きを読む

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