『誤解だらけの人工知能』-ディープラーニングの限界と可能性

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出版社:光文社(光文社新書)、発行:2018/02、定価:800円(税別)

田中潤氏は、Shannon Lab株式会社代表取締役。米国の大学で実数解析の一分野である測度論や経路積分を研究し、人工知能の対話エンジン、音声認識エンジンの開発に携わっている。松本健太郎氏はデータサイエンティストで、株式会社デコムR&D部門マネジャー。マーケティングメトリックス研究所所長。

目次

1.みんな人工知能を勘違いしている
2.人工知能はこの先の社会をどう変えていくか?
3.社会に浸透する人工知能に私たちはどのように対応するべきか?

ダイジェスト

人工知能は「人間」の再現ではない

 データを与えれば自ら学習して賢くなっていく「ディープラーニング」と呼ばれる技術の登場により、人工知能は第3次のブームを迎えているとされる。その進化のスピードから「人工知能は何でもできる」と思い込み、近い将来あらゆる面で人間を凌駕する人工知能が登場するのでは、と脅威に感じる人も少なくないのではないか。

 本書では、データサイエンティストの松本氏と人工知能開発者である田中氏との対話を通して、そうした人工知能にまつわる誤解を解きほぐしていく。現時点で人工知能は何ができるのか、これからどれくらいの時間をかけてどのような進化を見せるのかを、開発者の視点から冷静に解説している。

 田中氏はまず、人工知能とは「知能」の再現であって「人間」の再現ではないと強調する。人工知能が進化し、やがて人間のような自我を持つかどうか、持つとその結果何が起こるか、などという哲学的問いは開発者にとって“興味のないこと”だそうだ。

 

現時点のディープラーニングができるのは「分類」

 田中氏は「2018年時点の人工知能とはディープラーニングそのもの」と述べている。つまり、ディープラーニングという手法こそ、現在の人工知能を代表する技術だということだ。ではディープラーニングは何ができるのか? 田中氏はいたってシンプルに… 続きを読む

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