「空飛ぶクルマ」はもはや夢物語ではない(第1回)

トヨタが支援”空飛ぶクルマ”は若手がきっかけだった

2017.11.04 Sat連載バックナンバー

 ウーバーやエアバスを始めとする世界的大手企業が、次々と「空飛ぶクルマ」(空陸両用車)の開発に乗り出しています。

 実現化に向けて世界中で熾烈な競争が繰り広げられる中、日本でもトヨタ自動車が空飛ぶクルマのプロジェクトに資金拠出をする方針を決定しました。トヨタの開発チームは2020年の東京オリンピックに参加をすることを目指しており、実現に向けて本格的な開発を進めています。

 実はこのトヨタの開発チームは、元々は若手の技術者が業務外で有志として集まった組織でした。資金も、メンバーの自費によって捻出したといいます。”草の根組織”であった開発チームが、どうやってオリンピック参加を目指すまでの一大プロジェクトに成長したのでしょうか。

 

元々は有志の若手技術者の集まりであった

 空飛ぶクルマの開発を進めているのは、有志団体である「カーティベーター」というチームです。

 一部では「カーティベーター」はトヨタの子会社であるかのように報道しているケースもありますが、実際はそうではありません。「CARTIVATOR Resource Management」という団体が運営する一般社団法人です。

 カーティベーターは、元々はトヨタ自動車に所属する若手の技術者が業務とは無関係の組織として有志で集まった組織でした。メンバーは業務時間外に集まり、社外のプロジェクトとして活動を進めてきました。現在のメンバーは、トヨタ自動車の社員を中心として20代後半から30代前半の若手社会人19名によって組織されています。

 カーティベーターの当初の資金は、メンバーが自費で捻出していました。しかしそれでは資金が足りなくなり、… 続きを読む

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田中 靖子

田中 靖子

法律家ライター

東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、会社設立等のビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行っている。

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