ロボットがビジネスの現場で活躍(第1回)

首都圏進出、ロボットが接客「変なホテル」の狙い

2017.05.23 Tue連載バックナンバー

 2017年3月15日、旅行業者のH.I.S.の子会社であるH.I.S.ホテルホールディングスが、東京湾岸の舞浜に、「変なホテル 舞浜 東京ベイ」という名のホテルをオープンしました。

 このホテルの特徴は、スタッフが「ロボット」である点です。接客や荷物の運搬といった業務を、ホテル内に設置されたさまざまなロボットが、人間に代わって宿泊客に応対します。

 変なホテルは、もともと長崎のハウステンボスに2015年に1号棟をオープンし話題となりましたが、この「舞浜 東京ベイ」はそれに次ぐ2号棟で、首都圏では初の出店となります。この8月には、ハウステンボスやH.I.Sが株主となっている愛知県蒲郡市のリゾート施設「ラグーナテンボス」に、3号棟となる「変なホテル ラグーナテンボス」がオープンする予定となっています。

 続々とオープンする「変なホテル」ですが、スタッフにロボットを採用する理由には、単なる話題作りというよりも、もっと深い理由があるようです。舞浜 東京ベイの施設を紹介しつつ、同ホテルの狙いを読み解いてみましょう。

 

受付も機器の操作も、ホテル業務の多くをロボットが担当

 舞浜 東京ベイに入った客がまず出会うのは、フロントに設置された受付担当の2体の「恐竜ロボット」。タッチパネル操作または音声認識にてチェックインを行います。海外からの観光客は、パスポートにセンサーをかざすとチェックインできます。

 客室に入ると、1室につき1台、コミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」が設置されています。卵型をしたこのロボットはAIを搭載しており、人間との簡単な会話が可能です。このほか、占いやゲーム、ユーザーの声に応じた空調や照明の調整、テレビのチャンネル切り替えといった客室内のサポートも行います。

 舞浜 東京ベイは、ディズニーリゾートのすぐ近くという立地も考慮し、エンターテインメント性にもこだわっています。前述の接客用恐竜ロボットのほかにも、1/1スケールのディラのサウルス模型や、水槽の中を泳ぐ魚ロボットも設置されています。また、恐竜の世界が体験できるVR(バーチャル・リアリティ)設備もあります。

 

ロボットの導入は、宿泊客の目を引くためではない?

 さまざまなロボットが従業員として働く「変なホテル」ですが、人間の従業員ももちろん働いています。しかし、その数は… 続きを読む

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小島 沙穂

小島 沙穂

株式会社Playceに所属。大手電鉄グループ社内報の編集・ライティングを担当する。また、経営者や新規事業担当者をターゲットにした雑誌『事業構想』にて、連載「パイオニアの突破力」を執筆。アスリートに取材を行い、組織作りやセルフマネジメントのコツを聞き出している。http://www.playce.co.jp/

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