私用スマホのビジネス利用に隠されたリスク

ビジネスシーンでのLINE利用に潜む「危険」

2017.02.28 Tue連載バックナンバー

 近年、スマートフォンが急激に普及し、生活や仕事の一部になっていることから、私用スマートフォンを仕事上でも利用する人が増えています。たとえば、SNSのコミュニケーションアプリ「LINE」を、私用と仕事と区別せずに利用しているケースが多く見られます。

 ですが、このような場合、LINEから企業の重要な情報が流出する恐れがあります。今回は、企業が注意すべき、LINEによる情報流出の危険性の問題について解説します。

 

LINEで最も気をつけたい「友だち自動追加」とは

 LINEは、個人が私的に利用することを目的としたコミュニケーションアプリなので、ビジネス用コミュニケーションアプリのようにセキュリティ設定や管理機能が万全ではありません。オープンなサービスのため、外部からの攻撃を受けやすく、利用者の誤操作による情報漏洩が起こる可能性も高い傾向にあります。

 LINEの誤操作によって、情報漏洩する代表的なパターンは、ふたつあります。

 ひとつ目は、「誤送信」です。LINEは、ユーザー名がハンドルネームで表示されます。実名でないため、友人と上司が似たようなハンドルネームだった場合には、送信先を間違う危険があります。アイコンの変更も自由なので、アイコンとハンドルネームの覚え違いによる間違いも考えらます。同僚のつもりで、社外の人間に業務内容を送ってしまった経験がある人もいるかもしれません。

 ふたつ目は、スマートフォンの電話帳とLINEの連絡先を、自動で同期させる機能「友だち自動追加」による、情報漏洩のパターンです。

 この「友だち自動追加」は、LINEの利用開始時に起こりがちです。友だち自動追加機能は、スマートフォンの電話帳に入っている電話番号を元にLINEのIDを検索し、知人とLINEですぐに連絡が取れるようになる機能です。

 たとえば、私用スマートフォンの電話帳に仕事関係の取引先の電話番号が入っている場合に、誤操作で「友だち自動追加」を利用してしまうと、取引先の人へ… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

福谷 陽子

福谷 陽子

 
元弁護士。現在はライターに転身。ネット問題や相続、不動産、債務整理や交通事故、離婚などの各種の法律記事をはじめとして、税金や不動産、経営やITなどのジャンルで執筆を行っている。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter