海外の最新トレンド事情(第2回)

シンガポールの子供は4歳からプログラミングを学ぶ

2016.10.09 Sun連載バックナンバー

 東京23区程の大きさで、生活に必要な水すら輸入に頼っていながら、世界でトップクラスの先進国、シンガポール。

 建国わずか50年余りのこの国の躍進の理由は、徹底した合理主義と、「最大の資源は人材」として、国家予算の17%を教育関連に充てる(日本は約7%)など、教育に力を注ぐ国策にあります。

 そんなシンガポールで今注目の習い事は、「コーディング(プログラミング)」。コンピューターを動かすためのプログラムを実際に書いて実行することですが、論理的な思考力が養われるとして、話題になっています。

 

コーディングが進学試験の科目に

 シンガポールでは、数学者でもあるリー・シェンロン首相の下、便利で効率的な生活のためにテクノロジーを取り入れる「スマート国家戦略」が推進されており、国民がテクノロジーを使いこなせるよう、IT教育に力を入れています。OECDによる学力到達度テスト「PISA」の最新の結果では、総合学力「世界2位」、中でもデジタル読解力、デジタル数学的リテラシー共に「世界1位」と、しっかりと結果も出しています。

 スマート国家戦略大臣も「教育はスマート国家戦略の鍵になる」と発言するなど、政府もこの動きを後押ししており、来年から試験的に19の中学校で、高校進学の基準となる全国テストの科目に「プログラミング」が入る予定となっています。さらに、コーディングをカリキュラムの中心に据えた、「コンピューティング」の授業がスタートします。

 

さらに下の世代も

 小学校卒業時に行われるテストで、事実上大学に行けるかどうかがほぼ決まるため、早期教育にも熱心なシンガポール。そんな流れを受けて、コーディングの早期教育化が進んでいます。

 コーディングスクール「Coding Lab(コーディング・ラボ)」の設立者、ヨン・ニン・フー氏は、「5年ほど前までは、コーディングスクールに来るのは、12歳以上の子供が多かった。しかし、ここ2~3年は、… 続きを読む

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仲山 今日子

仲山 今日子

現地在住ライター

元テレビ山梨(TBS系列)、テレビ神奈川アナウンサー。16年の局アナ経験を経て、シンガポールの日本語TVの立ち上げに合わせてシンガポールへ。現在シンガポールでフリーランスアナウンサー、ライターとして、地元のラジオでレギュラー週2本、雑誌に不定期に執筆(英語・日本語)。地球の歩き方シンガポール特派員、オールアバウトシンガポールガイド、旅いさら旅のプロなどとしても発信中。

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