鉄道業界の最新動向(第2回)

毎朝が快適に!“必ず座れる”通勤列車が続々登場

2016.10.10 Mon連載バックナンバー

 日本で働くビジネスパーソンにとって最も大きなストレスの1つが、通勤ラッシュである。少子高齢化が進んでいるものの、混雑率が200%近い路線も多い。

 そんななか、首都圏の鉄道会社では、少しでも通勤ストレスを軽減しようと、「必ず座れる」座席定員制の通勤列車の導入が進んでいる。

 

「ロマンスカー」など座席定員制の通勤列車の歴史

 座席定員制の通勤列車は、今に始まったことではない。たとえば箱根への観光列車として有名な小田急の特急列車「ロマンスカー」は、1960年頃から有料の通勤列車として運行されている。通常の定期券にプラスして特急券を買えば指定席に乗れるというシステムが人気となり、現在も通勤時間帯に多くのロマンスカーが運行されている。

 1980年代になると、通勤列車にも定員を定めて混雑そのものをなくした「座席定員制」の列車が登場する。乗車券にプラスして着席整理券を購入することで、「座って通勤」を保証するシステムで、JR各線のホームライナーがそのはしりとなる。たとえば「湘南ライナー」は、当時はまだ未開通だった湘南新宿ラインの線路(貨物線)を利用することで、一般の通勤列車よりも時間短縮を実現していた。

 このほか、京浜急行電鉄が平日夕方のラッシュ時に運行している、品川から神奈川県の三浦半島を結ぶ座席定員制の通勤ライナー「京急ウィング号」が、1992年より導入されている。

 

朝時間帯にも座席定員制列車を運行するケースが増加

 このように、一部の路線では既に導入されている座席定員制の通勤列車だが、ここ数年はさらに新しい取り組みが行われている。

 その1つが、「朝」時間帯の運行だ。

 前述の京急線では、2015年より朝ラッシュの時間帯にも、都心へ向かう座席定員制の通勤列車「モーニング・ウィング号」を開始。夕方だけでなく朝も確実に座って通勤できるようになった。

 同時に、座席整理券の購入方法もリニューアルされた。従来は… 続きを読む

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小島 沙穂

小島 沙穂

株式会社Playceに所属。大手電鉄グループ社内報の編集・ライティングを担当する。また、経営者や新規事業担当者をターゲットにした雑誌『事業構想』にて、連載「パイオニアの突破力」を執筆。アスリートに取材を行い、組織作りやセルフマネジメントのコツを聞き出している。http://www.playce.co.jp/

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