電力会社選びはここがポイント(第1回)

宣伝文句から見る“選んではいけない”新電力会社

2016.04.07 Thu連載バックナンバー

 4月1日から電力小売りの全面自由化が実施されました。私たち消費者は、電力会社や電気を自由に選んで買うことができます。

 といっても、電力会社の数がたくさんあるので選びづらいと思われます。これまでの地域電力会社10社に加え、「新電力会社」と呼ばれる新規参入の電力会社(小売り電気事業者)は276社(4月1日現在)にのぼります。こうした数多くの電力会社の中から、暮らしやビジネスに不可欠の電気をどの会社から購入するか、選択に迷うところです。

 ですが、電力会社の宣伝文句を見れば、「この会社はやめておいたほうが良い」と判断がつくポイントがあります。

 新電力の宣伝文句は経産省のガイドラインによってルールが決められており、ルールに反した営業活動を行った場合は、電気事業法に基づく是正勧告や改善命令の対象とされます。最悪の場合は、営業停止に追い込まれ、電気が供給されなくなる可能性もあり得ます。

 今回は宣伝文句から「選んではいけない電力会社」を見分けるポイントを紹介しましょう。電力会社の宣伝文句は、その会社の営業方針、経営姿勢を示しており、国の定めたガイドラインに抵触あるいは違反している場合、それだけで事業内容が問われるからです。

 そこで、「選んではいけない電力会社」「新電力会社と地域電力会社 どちらを選ぶべきか」のテーマで、2回にわたって選択のポイントをご紹介していきます。

 

安易な自然エネルギー、クリーン電力の表示はNG

 「当社は、太陽光や風力などの自然エネルギーで作ったクリーンな電気をお届けします」

 こうした宣伝文句で、顧客の獲得をねらう新電力会社も多いと思われます。自然エネルギーやクリーン電力に対する消費者のニーズが高いだけに、それを狙った新電力会社の営業戦略ですが、実は、こうしたPRは、消費者の誤解を招くとして、経産省の「電力の小売り営業に関する指針(ガイドライン)」では「問題となる行為」とされています。

 自然エネルギーの電力や、クリーンエネルギーと呼ばれる電気は、再生可能エネルギー(再エネ)電力とされていますが、実はこの再エネ電力は、… 続きを読む

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廣瀬 鉄之介

廣瀬 鉄之介

エネルギージャーナリスト

産経新聞社で経済記者を務めた後、、経産省団体でエネルギー関係の広報・情報誌編集等に携わる。退社後、2008年から、エネルギー・電力問題の執筆活動を続ける。

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