「バラエティのフジ」は復活する?

なぜ今、フジテレビの視聴率が低迷しているのか

2016.04.03 Sun連載バックナンバー

 これまで民放のエースとして他局を引っ張ってきたフジテレビが、現在は視聴率の低迷に苦しんでいる。4月度の番組改編ではいくつかの人気バラエティ番組が今後も続行する方針に決まった。しかし先行きは不透明なままだ。

 「ドリフ大爆笑」や「ダウンタウンのごっつええ感じ」など、数多くの大ヒットバラエティを生み出し、かつては「バラエティのフジ」とまでいわれたが、ここ最近爆発的なヒット番組を生み出すことができなくなってきている。そこには、どんな原因があるのだろうか。

 

足りないのはタレント力ではなく企画力

 昼の代名詞だった長寿番組「笑っていいとも!」が、2014年3月末に31年半の歴史に幕を下ろし、その後番組として「バイキング」が始まった。しかし、現在のところ視聴率は芳しくない。

 メインMCとして、歯に衣着せぬ発言で人気を集めている坂上忍を起用。曜日ごとに入れ替わる他のMCメンバーには、雨上がり決死隊やフットボールアワーなどの実力派お笑いコンビを取り揃えており、タレントのラインナップとしては、文句のつけようのない体制となっている。

 それにも関わらず、視聴率は、同時間帯の「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)や「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に押され、苦しい結果となっている。

 バイキングの不振は、こうした強力な裏番組の存在も原因のひとつだが、何よりも大きな原因は、主婦層をターゲットとした昼の情報番組が他局にも複数存在しており、二番煎じ感が否めないところだ。2015年には、視聴率が1%台というかなり低い数値を出しているという報道もあった。よほど思い切った内容でもない限り、視聴者の心をつかむのは難しい。

 

攻める姿勢を失った、かつての人気番組

 長寿番組として、長きに渡り土曜8時のバラエティ枠を守ってきたのが「めちゃめちゃイケてるッ!」である。しかしこちらも、メインMCであるナインティナイン・岡村隆史の休業以降、視聴率の低下が新聞等で叫ばれており、行く末が心配な番組だ。

 同番組が不振である大きな要因としては、… 続きを読む

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キノシタ マユコ/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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フリーライター・Graphic worker

広告プロダクションでディレクターとして勤務し、その後フリーライターとして独り立ち。現在はさまざまなジャンルの情報媒体の取材・執筆、グラフィックデザインやイラストまでも行う「Graphic worker」として活動中。元美容師という異色の経歴の持ち主。Instagram:womb_kinoco

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