企業の災害対策だけでは不十分?

東日本大震災から5年、個人レベルでの防災を考える

2016.03.11 Fri連載バックナンバー

 2011年3月11日の東日本大震災では多くの人が犠牲となり、あらためて「防災」について考える機会となりました。しかし今後、現時点で予想されているだけでも「南海トラフ地震」や「東海地震」は“いつ起こってもおかしくない”といわれています。企業の取り組みとしても、社内で防災訓練を行うなど、以前よりも経営者の意識も高まりつつあります。

 しかし、いざ被災した時に“自分でいかに命を守ることができるのか”という「個人の防災能力」については、個人に任せているところがほとんどのようです。東日本大震災から5年を迎える今、個人レベルでの防災について考えてみます。

 

ビジネスリーダーとして社員の命を守るためにできること

 ビジネスリーダーとして、社員の命を守ることは会社の財産を守ることと同じ。日頃の防災教育とリーダー自身の防災への高い意識が大きな鍵を握ります。

 1995年に発生した阪神・淡路大震災では、朝方の発生だったことから就寝中の人々が大半で、無抵抗のまま家具などの下敷きとなったことが被害を拡大させた大きな要因でした。オフィスでも、大きな棚やロッカーなどは、震災時には大きな凶器となることを念頭に置いておかなければなりません。転倒防止の補強具を取り付けたり、デスクの回りには背の高い備品を設置しないなど、オフィス内のレイアウトに注意しましょう。

 揺れが始まった時には、デスクに入ることで、倒れてきたものから身を守ることができます。しかし、デスク周りやオフィス全体が物で溢れ返っているという場合は、逆にデスクの中は逃げ場のない危険地帯となります。日頃から徹底してオフィスのクリーンアップをすることも、個人で出来る防災対策です。

 

オフィス内だけでなく、帰宅時のことも視野に入れる

 多くのオフィスでは、食料や水、毛布といった緊急時の備品を備えていることでしょう。しかし、個人で揃えておくべき備品もあります。

 たとえば… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

キノシタ マユコ/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

キノシタ マユコ/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーライター・Graphic worker

広告プロダクションでディレクターとして勤務し、その後フリーライターとして独り立ち。現在はさまざまなジャンルの情報媒体の取材・執筆、グラフィックデザインやイラストまでも行う「Graphic worker」として活動中。元美容師という異色の経歴の持ち主。Instagram:womb_kinoco

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter