アメリカで注目のロボットビジネス(第6回)

遊びながらプログラミングが学べる子供用ロボット

2016.06.14 Tue連載バックナンバー

 ロボットを使って子供達にコンピュータープログラミングやロボット工学を教える小学校がアメリカで増えています。今回はそんな教育用ロボット「Dash」と「Dot」をご紹介します。

娘のためのプログラミング学習用玩具からスタート

 米カリフォルニア州サンマテオにWonder Workshop(ワンダー・ワークショップ)というベンチャー企業があります。同社はアマゾン出身のコンピューターエンジニアのビカス・グプタ、アップル出身のサウラブ・グプタ、プロダクトデザイナーのミカル・グルーブスの3人が、子供達にコンピュータープログラミングを教える目的で2012年に設立した会社です。グプタは自分の幼い娘にプログラミングを学ばせる良い方法はないかと考え、プログラミング学習用玩具の開発を思いついたそうです。

 会社設立当初はロボットという具体的なイメージはなく、プログラミング可能な玩具組立キットのコンセプトからスタート。試行錯誤を繰り返した後、2013年7月に現在のDashとDotに近いロボットのコンセプトを発案し、プロトタイプを製造しました。同年10月にクラウドファンディングサイトのキックスターターで量産のための資金を募ったところ、直ちに144万ドル(1億5,840万円)の資金が集まり量産化の目途を付けました。その後製品の改良を重ね、新たにDashとDotという名前を付けて2014年8月に販売開始したところ飛ぶように売れ、最初の一か月で350万ドル(約3億8,500万円)の売上をあげたそうです。

 

動き回るDashと固定設置型のDot

 Dashは野球のボール位の大きさの三つのボールに別のボールの頭をくっつけたようなデザインで、タイヤが付いていて、自由に移動できます。頭の部分も360度回転します。頭には大きめの目玉が付いていて、各種のLEDライトで彩られています。

 DotはDashの頭の部分だけを取り外したようなデザインで、固定設置型のロボットです。Dotにも目玉が付いていて、Dashと同様に各種のLEDライトで彩られています。

 いずれのロボットも… 続きを読む

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前田 健二

前田 健二

フリーランス

大学卒業後渡米し飲食ビジネスを立ち上げ、帰国後海運企業、ネットマーケティングベンチャーなどの経営に携わる。2001年より経営コンサルタントとして活動を開始、現在は新規事業立上支援を行っている。アメリカのビジネスに詳しく、特に3Dプリンター、ロボット、ドローン、IT、医療のビジネスを研究、現地から情報収集している。

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