アメリカで注目のロボットビジネス(第4回)

銃犯罪の悲劇が生んだ警備ロボ「ナイトスコープ」

2016.05.25 Wed連載バックナンバー

 アメリカで銃による犯罪が後を絶ちません。昨年2015年一年間だけで372件の銃乱射事件が発生、475人が亡くなり、1,870人が怪我をしています。また、銃による犯罪全体では13,286人もの人が亡くなっています。

 治安が悪化する中、地域の安全を守る警備ロボットが登場しています。今回は警備ロボット「ナイトスコープ(Knightscope)K5」をご紹介します。

 

小学校の銃乱射事件に心を痛めたひとりの起業家

 2012年12月14日、米コネチカット州ニュートンのサンディフック小学校で銃乱射事件が発生しました。AR-15自動小銃と二丁の拳銃で武装したランザ容疑者(当時20歳)が当日朝に母親を射殺した後9時35分頃小学校へ浸入、子供達へ銃を乱射したのです。わずかの間に20人の子供達と校長を含む6人の学校関係者が殺害され、単独犯行ではアメリカ史上2番目に被害者が多い大惨事となりました。殺された子供達は全員わずか6歳から7歳の児童で、全米に大きな衝撃と悲しみが広がりました。

 衝撃を受けた一人にウィリアム・リーがいました。リーはフォード出身の起業家で、フォード時代に数々の新事業を立上げ、ソフトバンク・ベンチャーズにヘッドハントされると、そこでも数々の事業を立上げ、成功に導きました。リーはサンディフック小学校銃乱射事件のような悲劇を防止するべく警備ロボットの開発を決意、2013年4月に元警察官のステイシー・スティーブンスと共同でナイトスコープを設立しました。

 

トンガリ頭のR2-D2が街をパトロール

 ナイトスコープK5は、スター・ウォーズに… 続きを読む

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前田 健二

前田 健二

フリーランス

大学卒業後渡米し飲食ビジネスを立ち上げ、帰国後海運企業、ネットマーケティングベンチャーなどの経営に携わる。2001年より経営コンサルタントとして活動を開始、現在は新規事業立上支援を行っている。アメリカのビジネスに詳しく、特に3Dプリンター、ロボット、ドローン、IT、医療のビジネスを研究、現地から情報収集している。

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