グッドデザイン賞から読み解く、時代を変えたデザイン(第4回)

“実物大”ガンダムを直立させた技術とは

2016.03.31 Thu連載バックナンバー

 2009年7月、東京・お台場の潮風公園に突如出現した、世界初、“実物大”のガンダム立像。この立像は、ガンダムが緑あふれる都市東京の再生のシンボルとして採用された「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト」の一環として登場しました。

 緑に囲まれた公園に生まれたこの18メートルのガンダム立像は、そのスケールの大きさもさることながら、リアルにつくりこまれたディテールに感嘆の声が上がりました。その後、ガンダム立像は「静岡ホビーフェア」に貸し出されたのち、現在は東京・お台場の「ダイバーシティ東京」の広場に設置されています。今回は、実物大のガンダム立像の魅力にせまります。

 

18メートルのガンダムを立たせた技術とは

 2009年は『機動戦士ガンダム』放送開始30周年にあたる年でした。「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト」は、その年のグッドデザイン金賞を受賞します。受賞の大きな要因となったのが、実物大のガンダム立像でした。審査委員の評価には「デジタル化が加速している中で、アニメというバーチャルからリアルを立ちあげたという逆の発想が面白い」とあります。アニメや漫画のキャラクターを「実物化したい」という、誰もが一度は抱く夢物語を、高いクオリティで実現したことが受賞につながりました。

 2009年当時、筆者も現地に観に行きましたが、いわゆるアニメファンだけでなく老若男女で会場が非常に賑わっていたのをよく覚えています。公開期間は約1ヶ月半でしたが、当初見込みの3倍となる415万人もの集客があったといいます。

 ガンダム立像の実際の制作を手がけたのは、… 続きを読む

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草野 恵子

草野 恵子

フリーランス編集者、ライター

大学卒業後、音楽/IT系出版社にて雑誌や単行本等の編集を手がけたのち独立。現在はデザイン、アートなどのジャンルで編集者、ライターとしてさまざまな企画を手掛ける。著書に『ショップで見つけたとっておきの文房具』(ロコモーションパブリッシング)。昨年、編集を手がけた『かわいいドイツに、会いに行く』(久保田由希著/清流出版)が好評発売中。

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