ケータイ業界の最新動向に迫る(第7回)

イマイチ盛り上がらないスマートウォッチの普及の鍵

2016.01.27 Wed連載バックナンバー

 Apple Watchの発売でにわかに盛り上がりを見せたスマートウォッチ。だがその盛り上がりは継続せず、依然として盛り上がりに欠ける状況が続いている。そうした状況を打破するのに求められるのは、スマートフォンからの独立ではないだろうか。

 

期待通りには広まっていないスマートウォッチ

 ここ数年注目されてきた、「身に着けるIT機器」ことウェアラブルデバイス。中でも、ウェアラブルデバイスとして最もポピュラーな存在となっているのが、腕時計型の「スマートウォッチ」ではないだろうか。

 スマートウォッチは腕時計型のスマートフォンとも言うべき存在であり、腕時計サイズながら2、3年前のスマートフォンと同等の性能を備えるコンピューターだ。Bluetoothなど無線でスマートフォンと連携し、スマートフォンに届いたメールや電話などをいち早く通知してくれるほか、SiriGoogle Nowといった音声によるパーソナルアシスタント機能を呼び出したり、ちょっとしたアプリを利用したりできるのが大きな特徴となっている。

 ウェアラブルデバイスは、ポスト・スマートフォンの最有力として脚光を浴び、当初はウェアラブルデバイスの革新性を象徴していたグーグルの「Google Glass」に象徴されるように、眼鏡型のデバイスが注目されていた。しかしながら、グーグルがGoogle Glassの取り組みを縮小すると共に、より現実的なウェアラブルデバイスとして、スマートウォッチに脚光が当たることとなった。

 そして2015年には、iPhoneを創ったアップルが、満を持して「Apple Watch」でスマートウォッチに参入。りゅうず(ぜんまい)を搭載することでアプリの使い勝手を高めたほか、デザインや素材に注力し、百貨店で販売するなど高価格路線をとることで注目を集め、発売当初は品切れとなる人気であった。

 だがApple Watchという起爆剤がありながらも、スマートウォッチへの注目は長く続いた訳ではなかった。現在、多くの人がスマートウォッチを積極的に購入して利用しているというには遠く及ばず、市場も徐々に伸びてきているとはいえ、いまだ低空飛行が続いている状況だ。

 

ハード面の弱点を克服できるだけのアプリが不足

 爆発的な人気と普及を遂げたスマートフォンと比べると、盛り上がりに欠ける印象を受けるスマートウォッチ。ではなぜ、スマートウォッチがあまり盛り上がっていないのだろうか。… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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