ケータイ業界の最新動向に迫る(第27回)

NTTドコモの「一括648円」スマホの狙いとは

2017.01.05 Thu連載バックナンバー

 NTTドコモが2016年12月に発売した、割引などを適用すれば一括価格が648円となるスマートフォン「MONO」(モノ)が大きな話題を呼んだ。機能を絞りシンプルながらも安定感がある作りのMONOだが、NTTドコモが低価格のMONOを投入した狙いはどこにあるのだろうか。

 

NTTドコモの新スマートフォンブランド、「MONO」

 iPhoneが市場で圧倒的な販売シェアを占めるようになったことで、ここ最近携帯電話キャリアは、新しいスマートフォンの製品発表会を大々的に実施しなくなってきた。実際、2016年の冬商戦に関しても、KDDI(au)とソフトバンクは新スマートフォンの発売告知をリリース情報のみにとどめたことから、注目度はいまいちだったといえる。

 そうした中で、唯一冬商戦に向けた大規模な新製品発表会を実施したのがNTTドコモだ。昨年10月19日に実施された同社の発表会は、単に新製品を発表するだけでなく、1つ大きなサプライズが用意されていた。それが、「MONO」である。

 MONOはリーズナブルな価格ながらも、使い勝手や品質にこだわって作られた、NTTドコモの新しいスマートフォンブランドであるという。そしてMONOの第一弾となるスマートフォンとして、昨年12月9日に「MO-01J」が発表されたのだ。

 MO-01Jは、機能面で見るとミドルクラスよりやや上の性能を備えており、1,330万画素のカメラも、このクラスとしては標準的。RAMが2GBであるなどメモリやストレージは抑えられているが、これはWebブラウザやSNSなど、一般的なアプリを利用する上では十分な性能である。ディスプレイも4.7インチとコンパクトなので、片手で持ちやすいのもポイントだ。

 機能面で見ると、ワンセグやおサイフケータイなどは搭載されておらず、高い性能を持つNTTドコモのスマートフォンの中では、機能が少ない部類だといえる。だが一方で、防水・防塵性能はしっかり備えているほか、ハイレゾサウンドの再生にも対応。加えてスイッチ1つでマナーモードをオン・オフできる機能を備えているなど、使い勝手にはこだわって作られている。

 

非常に安価な価格設定の狙いはフィーチャーフォン利用者

 そしてMO-01Jで最も驚かされるのは価格である。MO-01Jの価格は税込みで32,400円だが、12ヶ月の継続契約を条件として端末価格を割り引く「端末購入サポート」を適用すると… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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