未来を拓く挑戦者たち(第1回)

リクルート研究員が描く、地域発!元気日本の創生

2015.07.08 Wed連載バックナンバー

 今回からスタートした「未来を拓く挑戦者たち」は、新たなビジネスや新たな社会貢献に挑戦する人たちの取り組みにスポットを当てる連載です。

 世界で少子高齢化社会の“先頭”を走る日本。近い将来の労働力人口の大幅な減少など、問題は山積みです。その課題に地方や地域を元気にする「地域コ・クリエーション」の手法で挑んでいるのが、じゃらんリサーチセンターの三田 愛(さんだ あい)研究員です。三田氏は地域に密着し、自分の専門分野である人材開発や組織変革が地域活性化にどう役立つか、研究を重ねています。

 「コ・クリエーションで持続可能な新たな社会システムを構築したい」と語る三田氏。そこには企業と地域の連携に関するヒントが詰まっています。

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地方・地域から日本を元気にする「コ・クリエーション」

――始めに「地域イノベーション」を研究対象として選ばれたきっかけを教えてください

 「地域イノベーション」を選択したのは、私の専門である人材育成や組織変革に関する知識やノウハウが、地域を元気にする一助にならないかと考えたからです。地域活性化策の成功例はこれまでもありますが、その理論やノウハウはほとんど共有されておらず、あくまで個別の成功例に過ぎません。また、成功理由が部分的・表面的に語られていることが多く、全体性・網羅性がないため、再現性が乏しいように思いました。これら“点”の成功例が“面”に広がるようにしたいと考えました。そこでこれまで学んできた知識やノウハウを生かして、地域の人たちが自ら主人公となって課題を解消し、地域を活性化できるような普遍的なシステムを発見したいと考え、研究を始めました。

 この研究を始めて4年ですが、私が一貫してこだわってきたのが、「地域コ・クリエーション(=共創)」です。「地域コ・クリエーション」とは、その地域の人々だけでなく、地域外の人々とも深く繋がり、新たな仕組みや事業を共に創造していくことです。

――「地域コ・クリエーション」の取り組みは、新しい社会システムづくりだとおっしゃっていますが、その背景にあるものは何でしょうか

 いま日本は世界のどの国も経験したことがない、本格的な少子高齢化社会を迎えようとしています。そこには難問が山積みであり、日本がこれまでと同じような社会システムの下では成長できないということは明白です。

 大都市への人口集中が進む中、労働力不足の問題は、地方都市や地域にとっては“深刻”を通り越して、コミュニティが壊滅する“万事休す”の状態を導きかねません。人材的にも経済的にも地方の疲弊を食い止め、魅力的な地域を創り出す手段が、「地域コ・クリエーション」だと確信しています。「地域コ・クリエーション」で、地方・地域から日本を変えていくムーブメントを起こす。その火付け役の一人になりたいと考えています。

 

「他人ゴト」を「みんなゴト化」して地域を考える

――「地域コ・クリエーション」では、どのようなステップを踏んで地域に変革を促すのでしょうか… 続きを読む

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大平 裕之

大平 裕之

リクルートとアスキーでビジネス関連の雑誌や単行本制作に携わり、多くの企業トップ・インタビューや著名人への取材執筆を行う。
フリー転向後は、記事執筆に加え、NHK「週刊こどもニュース」などのニュースショーをはじめ、テレビのクイズやドキュメンタリー番組の企画・構成にも携わる。

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