世界の国別ランキング「もっとも○○な国は?」(第7回)

日本は何位?世界の「人材の有望度」ランキング

2015.06.09 Tue連載バックナンバー

 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が、各国と地域の「人材の有望度」を測る指標「グローバル・タレント・インデックス(PDF)」に基づいた、2015年の見通しに関するレポートを発表した。発表は2011年以来、4年ぶりとなる。

 この指標は、EIUが世界60の国と地域の企業を対象に、7つの項目を踏まえ聞き取り調査などを行い、その内容に基づいて各国や各地域を100ポイント満点で評価したものである。7つの項目とは、(1)人口の多さ、(2)義務教育の充実度、(3)大学教育の充実度、(4)労働力の質、(5)人材の環境(優秀な人材を活かす経済環境の充実度)、(6)外国人人材に対する市場の開放度、(7)人材の誘致、となる。

 

アメリカ、北欧勢が上位の理由

 首位は前回の2011年と同じくアメリカ(74.5ポイント、対2011年で0.3ポイント増)。続いて2位はデンマーク(65.4ポイント、同0.7ポイント増)、3位はフィンランド(64.2、同1.0増)、4位はスウェーデン(63.4、同3.9増)、5位はノルウェー(62.3、同0.4増)だった。

 首位のアメリカが上位の中でも特に高い評価を受けている項目は、「大学教育」(82.0、同0.9減)と「人材の環境」(100.0、2011年も同じく100.0)、「人材の誘致」(71.9、同9.7増)。特に「大学教育」と「人材の環境」については、他国と比べてダントツの1位となっている。

 一方で「開放度」については34.1ポイントとなり、2011年の50.5ポイントから大幅に下降している。それでも低迷する開放度を補い首位に輝いていることを踏まえると、多くの人材を惹きつけながらも、門戸を開きすぎず本当に優秀な人材のみを選び入れている同国の現状が分かる。

 北欧勢が上位を占めている状況は、2011年とさほど変わっていない。首位のアメリカに対して、「人口」「大学教育」「人材の誘致」などで引けをとるが、「義務教育」「労働力の質」「開放度」は高い水準となっている。全体的に人材のレベルが高いと推測される。

 アジア勢として最高位は、総合ランキングで6位のシンガポール(61.9、同1.7増)。それに10位の香港(60.8、同1.7増)、19位の台湾(54.3、同0.2減)、21位の韓国(51.6、同3.2増)が続き、日本は24位。48.0ポイント、対2011年で3.0ポイント増で、2011年から3つ順位を上げた。

 ランキング下位も紹介しておこう。最下位(60位)は2011年から6つ順位を落としたアゼルバイジャン(26.3、同3.5減)。それにナイジェリア(27.7、同4.6増)、アルジェリア(28.0、同1.0増)、スリランカ(29.2、同2.9増)、インドネシア(30.2、同3.7増)が続いた。

 

「24位」日本の課題

 日本がランキングの近位国と比べて高い評価を受けているのは、… 続きを読む

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岡 徳之

岡 徳之

編集・ライター

「東洋経済オンライン」や「CNET Japan」など有力ニュースサイト約25媒体で執筆を担当。専門領域は、ビジネス・マーケティング・クリエイティブ・IT・ライフ・人物インタビューなど多岐に渡る。事業会社が運営するオウンドメディアの企画・開発・編集・執筆や、外資系企業のウェブサイトの日本市場向けローカライズにも携わる。現在は、シンガポールを拠点に、アジア各国を行脚しながら、執筆活動を行う。

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