世界史から学ぶ国際情勢(第14回)

なぜ世界には親日国が多いのか?

2015.06.23 Tue連載バックナンバー

 先日、ラオス南部の田舎町で出会ったおじさんにこう声を掛けられた。

「日本人か! 日本は本当にいい国だ。握手してくれ」

 こんな体験、いままで何度あったろう。海外にいると日本が本当に好かれていることを痛感する。このような友好関係を築いた先人たちに感謝するばかりだ。

 いったいなぜ世界には親日国が多いのか? 今回はその謎を追ってみたい。

 

親日国は本当に多いのか?

 まず客観的なデータを見てみよう。

 BBC(英国放送協会)の海外向け放送 “BBC World Service” が毎年出している世界世論調査2014年版(PDF)によると、世界に「良い影響を与えている国」のランキングで、日本は17か国中5位となっている。

 1位のドイツが “positive” 評価60%、”negative” 評価18%であるのに対して、日本は49%と30%。内訳を見ると “positive” が多かったのはアメリカ、イギリス、ナイジェリア、インドネシアで、いずれも60%超え。23か国中19か国で “positive” が上回った。

 外務省が2014年に行ったASEAN調査(PDF)では、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの国民が考える「もっとも信頼できる国」について、日本は33%を獲得して堂々の1位。2位のアメリカ16%をダブルスコアで引き離している。

 また、アウンコンサルティングの2014年度版アジア10か国の親日度調査では、日本についてすべての国で「大好き」「好き」が過半数を超え、中には90%以上が「好き」と回答している国もある。

 これ以外にも、アメリカのタイム誌が出していた世界好感度調査では2007年から4年連続で日本が1位に輝くなど、日本の好感度はきわめて高い。

 その理由はなんなのか? 以下では3つの点から分析する。

 

なぜ親日なのか? (1)日本統治時代のエピソード

 2015年4月8日~9日、天皇皇后両陛下がパラオを訪れ、国をあげての歓迎を受けた。パラオはスペイン、ドイツの統治時代を経て、第一次大戦後から実質的に日本の植民地となったが、日本に対する親しみは強く、子供に日本風の名前をつける人も多い。

 パラオには日本統治時代のエピソードが残っている。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

なぜLCCが世界を席巻しているのか?
長谷川 大

長谷川 大

世界遺産&旅行ライター

横浜国立大学卒業後、出版社勤務。三国志・戦国時代・幕末・ギリシア神話など、歴史ものを中心に編集・ライティングを行う。世界一周の旅を経てフリーの編集者・ライターとして活動中。これまでの訪問国数は68か国、世界遺産は182か所。All About「世界遺産」公式ガイド。http://allabout.co.jp/gm/gt/563/

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter