二大スポーツの行方(後編)

サッカーに押され気味? 分水嶺の日本プロ野球

2014.09.13 Sat連載バックナンバー

 日本において、サッカーと並んで世界を相手に戦える実力と、プロチームを維持していけるだけの人気を持ったスポーツが野球だ。今年はプロ野球発足からちょうど80周年に当たり、昨年に20周年を迎えたJリーグの約4倍という歴史と、毎年2,000万人以上を球場へと集める人気をバックに、日本のプロスポーツの頂点に君臨している。

 もっとも、ゴールデンタイムにテレビ中継があり、誰もが見ていた時代は過去となり、プロ野球が強い存在感を示せなくなっているのも事実。4年に1度のワールドカップに向けて盛り上がる、サッカー日本代表のような話題の核にも欠けている。プロ野球はどこに向かっているのか。

 

子供の憧れは野球よりサッカー

 日本生産性本部が先ごろまとめた「レジャー白書2014」によると、一般の人が余暇に楽しむスポーツとして「キャッチボール、野球」は、2004年に1,690万人の参加人口を集めていた。これが13年には690万人となり、10年で実に1,000万人も減ってしまった。市場規模では野球・ソフトボール用品は1,030億円で、この20年ほど横ばい状態が続いており、大きく落ち込んではいない。ただ、参加人口の減少はいずれ市場規模の縮小を招く。

 昨年2月に玩具大手のバンダイが発表した、子供が将来なりたいものに関する調査(PDF)では、男の子の3割近くが「スポーツ選手」になりたいと思っているが、その内訳では、サッカー選手が14・5%で、野球選手の10・3%を上回っていた。惨敗したとはいえ、選手の活躍が取りあげられる機会が多かったW杯のブラジル大会を経て、サッカー選手への憧れは強まっていそう。対する野球には、子供の憧れを誘うようなトピックが少ない。… 続きを読む

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産経デジタル

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