日々の暮らしがITで変わる(第3回)

“究極の個人情報”遺伝子検査サービスの利点と課題

2014.07.28 Mon連載バックナンバー

 ディズニー映画の「マレフィセント」でオーロラ姫を呪いにかける邪悪な女を演じ、女優としての力量を改めてアピールしたアンジェリーナ・ジョリーさん。人気俳優のブラッド・ピットを夫に持ち、実子や養子の面倒も見る良き家庭人としての顔も見せる彼女が、昨年下したある決断が話題となった。それは遺伝子検査で乳がんと子宮がんのリスクが高いと診断され、乳房の中を切除する手術を受けたというもの。早期に病気の可能性が分かる遺伝子検査というものへの関心が、彼女の知名度もあって日本でも一気に高まった。

 

DeNA子会社が8月から遺伝子検査サービス開始

 東京の港区白金台にある東京大学医科学研究所で7月9日、日本では革新的なサービスの発表会が行われた。ソーシャルゲーム大手のDeNAが設立したDeNAライフサイエンスが、一般消費者向けの遺伝子検査サービスを8月中旬からスタートさせることが正式に決まり、この分野で共同研究を行ってきた東大医科学研といっしょに、具体的なサービス内容を公表。普段は研究が行われていて静かな構内が、この日ばかりはメディアが詰めかけ、喧噪に包まれた。

 「MYCODE(マイコード)」と名付けられたサービスは、簡単に言えば遺伝子検査を希望するユーザーが、インターネットで申し込んで送られてくる検査キットに唾液を入れて返送すると、東大医科学研の中に作られた検査ラボで分析が行われ、数週間後には結果がウェブで見られるようになる、というもの。「オールインワン280+」(税別2万9,800円)というメニューでは、283項目について検査が行われ、がんや生活習慣病、潰瘍性大腸炎や花粉症といった病気のリスクと、太りやすい体質か、アルコール耐性はあるのかといった体質についての結果が分かるという。

 「ヘルスケア+100」(同1万9,800円)でも、主要ながんや生活習慣病、体質についての検査が行われ、「カラダ30+」(同9,800円)では、体質についての検査結果を教えてもらえる。利用者はこうした結果を見て、自分が病気になる可能性や体質を知り、日常生活や食生活を改善して発病の予防につなげられる。深刻なリスクが見つかった場合は、… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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