しのぎを削る自動車技術開発(第3回)

自動運転で未来を拓く

2014.06.30 Mon連載バックナンバー

 関係者の努力にもかかわらず、交通事故の死者数や負傷者数、交通事故件数は依然として高い水準にある。しかも急速な高齢化が進む中、死者に高齢者が占める割合は高まりそうだ。そこで注目されているのがクルマを機械制御で運転する「自動運転技術」だ。自動運転で速度や車線変更などをコントロールすることができれば交通事故も減らせる。

 それ以外にも自動運転のメリットは少なくない。渋滞が緩和されれば燃費も向上する。駐車を自動システムに任せ、空いているスペースに誘導すれば駐車場探しで時間を費やすこともなくなる。運転手が必要ないので、移動中に本を読んだり、休んだり、他の仕事もできる。高齢者や身体障害者、飲酒をした人でも移動できるようになる。

 自分で運転する必要性がなくなるのでレンタカーやカーシェアリングの需要が増えるかもしれない。道路標識や信号機が不要になり、速度制限など現行の交通規制が緩和される可能性もある。いや、運転免許証さえ要らなくなるかもしれない。いずれも実現には法律改正など周辺環境の整備が不可欠だが、自動運転技術の進展はクルマや私たちの生活を新しいステージへ押し上げていく切り札なのだ。

 

衝突回避システムはすでに実用化

 自動運転技術ですでに実用化されているのが、衝突回避システムだ。各メーカーは自動ブレーキだけでは止まりきれない速度や飛び出し事故に対応するために、… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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