W杯ブラジル大会が見せたサッカー界の不安(第1回)

日本代表の成長を縛る利益主義、人気第一主義

2014.06.19 Thu連載バックナンバー

 ブラジルとクロアチアとの試合で幕を開けたワールドカップ2014ブラジル大会。前回優勝のスペインがオランダに大敗し、日本代表が初戦のコートジボワール戦で逆転負けを喫するなど、試合そのものを語る上での材料は尽きないが、そんなピッチ上での話題から離れた場所では、ワールドカップというスポーツ界きってのビッグイベントの将来、そして、サッカーの日本代表という“ビッグビジネス”の将来に暗雲がたれ込めつつあり、サッカーファンやサッカー関係者たちの不安を呼んでいる。

 

不調の選手を起用し停滞した日本代表

 ACミランの背番号10番がいる。インテル・ミラノの不動のレギュラーがいる。そしてマンチェスター・ユナイテッドの一員がいる。世界屈指のビッグクラブに所属する本田圭佑、長友佑都、香川真司らに加えて、ドイツのブンデスリーガで日本人選手では過去最高となる15得点を上げた岡崎慎司、同じくブンデスリーガで鍛えられてきた内田篤人が先発に名を連ねながら、サッカーの日本代表はブラジル北東部レシフェで迎えたW杯の初戦を落とした。

 ボールを保持してパスを回し、俊敏な動きで相手の守備の間を抜け、裏をついて得点する。2010年にザッケローニ監督が就任し、本田や香川らが中心選手となって以降、日本代表はこうした戦いのスタイルを貫くことで5大会連続となるW杯のピッチに立った。そして迎えた本番。自分たちのすべてを出し切れば勝利できる。そんな声を自ら発し、周囲も信じて臨んだピッチの上で、日本代表は良さをまったく発揮できなかった。

 試合後に敗因として挙がったのは、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

産経デジタル

産経デジタル

産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter