ITエレクトロニクスのトレンドに迫る(第3回)

スマホに負けそうなデジカメの将来

2014.06.16 Mon連載バックナンバー

 10万円のチケット代が話題になった日本武道館での公演を急病のためキャンセルし、帰国の途についたミュージシャンのポール・マッカートニー。ステージを楽しみにしていたファンには残念な出来事だったが、昨年11月に東京ドームなどで行った来日公演の様子なら、容易に知ることができる。ステージ上で歌うポールをスマートフォンで撮影した画像が、ネット上にあふれかえっているからだ。

 

スマートフォンがあればデジカメは不必要?

 日本ではたいていのライブで、ステージの撮影が禁止されている。これが昨年11月のポールの公演では許可されていた。レンズが交換できる本格的なカメラでなければ撮影規制がなく、集まった観客の多くが、手持ちのスマホや携帯電話のカメラをポールに向けていた。

 取り扱いが面倒で、持ち運ぶのも不便なデジタルカメラはもういらない、スマホがあれば静止画に限らず動画も撮影できる上、その場でネットに上げて誰かに見せ、撮った画像を元に友だちなどとの交流を楽しめる。そんな時代の到来が、デジタルカメラの市場にじわじわと影を落としているようだ。

 カメラメーカーで作るカメラ映像機器工業会(CIPA)が、今年2月に発表した2013年のデジタルカメラの出荷統計によると、レンズが交換できるデジカメの総出荷台数は1,713万台に止まり、前の年から15%減少した。03年に統計をとり始めてから減少は初めて。内訳をみると、一眼レフのデジカメが1,382万台で前年比14・7%減、ミラーレス一眼を含むノンレフレックスが330万台で同16・4%減と、共に落ち込みを見せた。… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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