「ジョジョの奇妙な冒険」を考える(第5回)

異伝、外伝-ジッパーで切り拓かれるイタリア世界-

2014.02.19 Wed連載バックナンバー

 2013年、連載25周年、荒木飛呂彦30周年を迎え、アニメにゲームに、世界中に波紋を起こした伝説の名作『ジョジョの奇妙な冒険』。未読でも山手線ジャックで眼にし、気になるッ方も多いだろう。意外と多い隠れジョジョファンと出会えば商談も、チームビルディングも成功か!?そこでBizコンパスも、七回にわたり、ジョジョの魅力に迫るッ!

 

イタリア愛の結実

 時は2013年8月、山手線を走るとある電車。その外装にド肝を抜かれたまま乗ったあなたは、ジッパーでズバァッッと大きく切り開かれた吊広告に二度ッ!驚いた!

 その半年程前、歩き慣れた新宿で何か視線を感じたあなたは、GUCCIのショーウィンドウにドッバァーンと描かれたあの女性に驚いたッ!……“彼女”については次回語ろう。

 今回はそう、そこにもうひとりいたあの男だ。同時企画された雑誌SPUR(2013年02月号)の表紙に、“彼女”に扮するモデルと共に施された、ジッパーのアイコン。そして確信するッ。このジッパーの「本体」ブチャラティこそが、ジョジョの新たな世界を文字通り、切り拓いたと!

 『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦氏は、コミックの世界に留まらずさまざまなメディアにその画を提供してきた。以前紹介したSOUL’d OUTや石川さゆりのCDジャケットが氏の音楽愛と友人愛の結実だとすれば、SPURやGUCCIとコラボしたこれらの企画の原点は“イタリア愛”とでも言おうか。肉体美の表現をミケランジェロに学び、ヴェルサーチやモスキーノのデザインに影響を受けたという荒木氏。ジョジョ展が仙台、六本木、そしてフィレンツェで開催されたことも記憶に新しい。そんな氏がもしイタリアを実際に描いたらどうなるんだろうか、とんがったイタリア男を描かせたらとんでもなく恰好いいんじゃぁないか、そう思ったならすぐ、Parte 5 『黄金の風 VENTO AUREO』を読み始めなければならない。覚悟はいいか?オレはできてる。… 続きを読む

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藤井 行隆

藤井 行隆

 

天体観測とplaymobilをこよなく愛する39歳、『ジョジョ』の一読者。二部、五部、七部推し。荒木作品は『バオー』時代から。好きなキャラクターはナランチャ・ギルガ。特技は露伴ばりの執筆速度との噂。

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