「ジョジョの奇妙な冒険」を考える(第2回)

巨人の肉体、人間の知恵-屏風絵にみる「柱の男」-

2014.01.08 Wed連載バックナンバー

 2013年、連載25周年、荒木飛呂彦30周年を迎え、アニメにゲームに、世界中に波紋を起こした伝説の名作『ジョジョの奇妙な冒険』。未読でも山手線ジャックで眼にし、気になるッ方も多いだろう。意外と多い隠れジョジョファンと出会えば商談も、チームビルディングも成功か!?そこでBizコンパスも、七回にわたり、ジョジョの魅力に迫るッ!

 

「柱の男」の文法

 「カーズの輝彩滑刀ってさあ、バオーのリスキニハーデンセイバーが元ネタだよね」なんて言っているやつがあなたの周りにいたら、それはそれなりのアラキスト、かつちょっと知ったかぶり屋さんだと思って間違いない。そんな時は「うぬぼれ屋でもやつを侮るな」とでも言ってあげよう。まず仲良くなれる資格はあるッ。

 風、炎、そして光という3つの流法(モード)で迫ってくる、数万年の命と不死身の肉体を持つ超生物「柱の男」。カーズ、エシディシ、ワムウという往年の音楽ファンをニヤリとさせる名を持った三人の超人。そしてその登場をじわじわと盛り上げる、かつての友ストレイツォ、ひとりめの「柱の男」サンタナ、強烈な個性ドイツ軍人シュトロハイム、メキシコの遺跡、かつてジョナサンを苦しめた石仮面の大量発掘……第一部を読み進めた者には、期待を裏切られたのか、あるいは上回られたのか定かでないままに、物語は急ピッチで進む。第二部「戦闘潮流」。陰鬱とした英国を舞台にクラシックホラーの要素を満載して始まった第一部とは対照的に、ニューヨークの雑踏、気のいいコソ泥、コカ・コーラといったアイテムをひっさげて幕を開けるのがこの第二部だ。実際、サンタナの特殊能力に付けられるカタカナ名前などはむしろ、前作『バオー来訪者』を彷彿とさせる(しかしそこにもユーモアが交えられているのが二部らしいところ)。… 続きを読む

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藤井 行隆

藤井 行隆

 

天体観測とplaymobilをこよなく愛する39歳、『ジョジョ』の一読者。二部、五部、七部推し。荒木作品は『バオー』時代から。好きなキャラクターはナランチャ・ギルガ。特技は露伴ばりの執筆速度との噂。

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