組織を見違えるように変える方法(第2回)

「これも自分の仕事?」を減らすキャリア分析法とは

2017.07.28 Fri連載バックナンバー

キャリア・アンカーだけでは会社の変化に対応できない?

 仕事のキャリアを選択するにあたり、自分が最も大切だと考える価値観や要求のことを「キャリア・アンカー」と呼ぶ。前回はキャリア・アンカーの全8タイプについて取り上げ、社員それぞれが自分の「アンカー」に気付き、会社側も社員のアンカーを考えながら適所に配置して組織づくりをすることが必要である、と述べた。

 しかし、会社は社会の変化によって常に変わり続けるものであり、社員のキャリアと会社の方針が常にマッチしているとは限らない。場合によっては、会社側が社員のキャリア・アンカーに関係のない仕事をいつの間にか任せるようになり、社員もそれを甘んじて受け入れるケースもある。

 このような状況が続くと、本人のキャリア・アンカーと実際の業務に齟齬が発生してしまう。望まない仕事を任されるのでは、本人のやる気も上がらず、成果も上がりにくい。

 会社と社員、それぞれが望む仕事のマッチングをうまく成立するためには、キャリア・アンカーとは別に、「キャリア・サバイバル」という考え方が必要になる。

 

組織のニーズから人材を配置する方法

 キャリア・サバイバルは、キャリア・アンカーの提唱者である、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院の名誉教授、エドガー・H・シャイン博士が提示した、組織のニーズから人材を適所に配置するための診断ツールである。社員側のニーズから最適な職務を導き出すキャリア・アンカーとは逆のアプローチになる。

 キャリア・サバイバルを行うためには、「職務と役割の戦略的プラニング」と呼ばれる、以下の6つのステップを用いて実施する。以下、少し長くなるが説明する。

 まず【ステップ1】では、現在の自身の職務と役割を調査する。仕事内容だけでなく、仕事に関係する関係者の役割や関係についてもリストアップし、もし自分が期待通りの成果を上げることができなかった場合、… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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