ビジネスを成功に導くノート術(第1回)

ノートを取らない人は夢を実現できない?

2017.06.16 Fri連載バックナンバー

 「仕事が速い」「アイデアが豊富」「頭が良い」と言われるビジネスマンは、必ず自分なりの仕事のノウハウを持っています。

 そのひとつの解決が、「ノート術」です。経営コンサルタントの中島孝志氏の著書「仕事が速い人の『手帳・メモ・ノート』超活用術」によれば、成功している人の多くが、紙とペンを用いて、仕事のことについて何かしら書き留めているといいます。

 成功者はどのようにノートを活用しているのでしょうか? 第1回目では、その一例を紹介します。

 

成功する人は明確な目標設定を持っている

 ノートを活用するメリットのひとつに、「目標設定ができる」というものがあります。

 たとえば、日本代表で活躍しているプロサッカー選手の本田圭佑選手は、小学校の頃、毎日ノートに日記や自分の夢を書き記していたといいます。本田選手は、小学校の卒業文集に「プロサッカー選手になる」「プーマと契約して40億円もらう」「セリエAに入団して10番をつける」と書き残すほど、明確な目標を持っていました。結果的に彼はその目標通りプロサッカー選手になり、セリエAのACミランに入団しました。

 漠然とした夢は、叶わぬ夢で終わってしまいます。夢を現実にするためには「明確な目標設定」が不可欠です。

 たとえば、ドミノピザの創始者であるトム・モナハンさんは、長期的な目標から、その日の目標まで、細かくノートに書き記していました。さらに会いたい人の名前を書き留めて、日々会うための方法を考えていたそうです。その結果、マクドナルドの創始者レイ・クロック氏との面談が実現したのです。

 また、ソフトバンクの孫正義さんは、19歳の時に「人生50年計画」を手帳に書き込んだそうです。その内容は「20代名乗りを上げる。30代は資金を最低1000億円作る。40代で一勝負し、50代で事業を完成させ、60代で後継者に引き継ぐ」というものでした。

 このように、成功者は具体的な目標設定を書き記すことで、夢を実現させているのです。

 

仕事ができる人間は、ノートに優先順位をつける

 成功者のように夢を実現するためにノートを活用することは効果的ですが、日々の仕事を実践する上でもノート術は重要です。

 具体的にいえば、しなければならない仕事をリストアップする「To Do」リスト作りもそのひとつです。リストを作り、仕事に優先順位が付けることで、同時に複数の仕事をこなすことが可能になります。「今日すべきこと」「今週すべきこと」「今月すべきこと」の優先順位を決めて、ノートに記入する習慣を付けることで、効率的な仕事が可能になります。

 本書で紹介されていた、ある人材コンサルタントの例では、ノートに独自のタイムテーブルを用意し、そこに朝の3時から夜の10時まで、すべきことをノートにびっしり記入しているといいます。

 長期的な仕事はもちろん、日々の仕事まで優先順位を考えてノートに書くことが、ビジネス成功に導くひとつの秘訣といえるでしょう。

 

アメリカの名門大学も認めたノートの効果

 「成功者は必ず紙とペンを活用している」ということにちて、「たまたま、偶然でしょ」と思う人もいるかもしれません。しかし、この効果はアメリカの大学の調査でも実証されています。

 アメリカの名門・イェール大学では、学生たちに「人生の目標を、何かに書き込んでいるか?」という調査を実施しました。その結果、「YES」はたったの3%、96%は「NO」という回答でした。

 このアンケートから20年後、大学の調査員が、回答した学生を追跡調査した結果、「YES」と回答した学生の年収の合計は、その他の学生の合計年収を大幅に上回りました。つまり、ノートを取ることは、ビジネスにおける成功に結びつくのです。

 もうひとつ、別の調査の例も紹介します。同じくアメリカの名門・ハーバード大学では、全米市民を対象に、「あなたはいままでの人生に満足していますか?」という質問のアンケート調査を実施しました。

 回答は、「“物”と“心”の両面で満足している」「まあまあ満足している」「他人の助けがなければやっていけない」の3つでしたが、結果は「“物”と“心”の両面で満足している」が3%でもっとも少なく、「まあまあ満足している」が30%、「他人の助けがなければやっていけない」は69%も占めていました。

 研究チームがさらに調査を進めたところ、「満足している人」に共通する特徴として、具体的な目標を、ノートや手帳に書き込み、常に持っていることが判明したといいます。

 

 これらのことから、成功をつかむためには、漠然としたイメージを持つよりも、ノートやメモで形にし、確かなイメージとして意識することが重要といえそうです。

 成功は漠然と思っているだけでは手に入りません。人生やビジネスで成功するために、具体的な目標を設定して、常にノートにつける習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年6月15日)のものです。

大貫 忠雄

大貫 忠雄

フリーライター

CMやPR映像製作を20年経験。東芝関連の映像製作会社で制作担当およびプロデュース、その後新会社の設立に参加、三菱自動車などのPRビデオを担当後、独立。NECや西武百貨店教育用ビデオな人材教育や接客マニュアルの作成、企業のイベント等も経験。現在はフリーでライティング、コピーライティングを行う。

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