新人と話す際に覚えておきたい心理学的効果(第2回)

新人教育で活用すべき「ピグマリオン効果」とは

2017.04.27 Thu連載バックナンバー

 この4月から新入社員が配属された部署も多いでしょうが、仕事に取り組み始めたばかりで、新人がすぐにチームの戦力になっているというケースは稀でしょう。新人を早々に戦力へと育て上げるには、上司の部下に対する接し方がポイントとなります。

 新人の成長を高める接し方とは、どのようなものなのでしょうか。2回目は、「ピグマリオン効果」について取り上げます。

 

人は期待されると頑張る生き物である

 ピグマリオン効果とは「人間は期待された通りの結果を出す傾向がある」という現象です。教育心理学における心理的行動の1つで、教師が学習前に生徒への期待を口にした場合と、しない場合では、期待を口にしたほうが生徒の成績が上がるという現象です。「教師期待効果」、「ローゼンタール効果」などとも呼ばれています。

 ピグマリオン効果の実験は、1960年代のサンフランシスコの小学校で行われました。生徒を2つのグループに分け、一方のクラスは「今後数ヶ月の間に、このクラスは成績が大きく向上する。生徒が沢山いる」と担任に伝えました。そして、もう一方の担任には何も伝えませんでした。

 この実験に集められた生徒は無作為に抽出されたもので、実際には元の成績に有意な差は全く見られませんでした。しかしながら、数か月後に試験を行うと、前者の期待を口にしたクラスの成績が、後者のクラスの成績を大きく上回るという結果が得られました。

 つまり、「見込みあり」の情報を知った学級担任は、子供達に対して… 続きを読む

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村上 哲也

村上 哲也

コンサルタント兼ライター

ゼロベースでのコンサルタントには定評があり、担当する顧客とは「戦略」から始め「戦術」まで実行させる本格派。2013年より本業の合間にライター業務も行っており、コンサルタント関係に留まらない幅広い記事の記載を行っている。http://midorinooka2014.wix.com/business-consulta-jp

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