新人と話す際に覚えておきたい心理学的効果(第1回)

新人との会話に困ったら「同調効果」を狙うべし

2017.04.17 Mon連載バックナンバー

 この春から、新入社員が配属された部署も多いでしょう。中にはすでに本格的に新人が仕事に取り組んでいるところもあるかもしれませんが、この時期の新人はとかく緊張しがちです。

 部下が活躍するためには、上司が折を見て声をかけて、うまく緊張をほぐす必要があります。中には部下へどのように話したら良いのかわからない人もいるかもしれませんが、トークに心理学的な効果を織り込むことにより、新人はよりリラックスし、上司を信頼するようになるでしょう。

 新人とうまくコミュニケーションを取るためにはどうすれば良いのか。初回は「同調効果」について取り上げます。

 

共通点が世代のギャップを乗り越える

 同調効果とは、自分と似た人や同じ特性を持つ人に対し、好感を抱く心理効果です。

 たとえば、初対面の人と会ったとき、その人の出身地、趣味、好きなもの、考え方などについて自分と共通する特性があった場合に、それがない人と話すよりも、何となく嬉しくなったり、そして相手へ急に親近感を覚えた経験がある人も多いでしょう。

 このような心理効果が「同調効果」といわれているものです。自分と正反対の人間よりも、自分と近い人間に好意を寄せるのは、安心感につながるからです。

 心理学における同調効果は、本来はもっと広い概念を指していますが、「自分に近しい人に好意を寄せる」「自分と相手に共通した事項があると安心感が持てる」といった点において、新人への声の掛け方に適したアプローチ法といえます。上司の年齢が高くなるほど、新人との世代間のギャップは大きくなりますが、だからこそ共通点を見つけることが重要になります。

 

そもそも同調効果が成り立ちにくい新人に適した話題とは

 とはいえ、「仲良くしたい」「上司として、しっかり指導したい」とは思っても、まず何から話しかければよいか分からない人も多いはずです。年齢が近ければ趣味や学生時代の話題なども聞きやすいですが、自分が課長、部長、役員といった肩書を持っている場合には、プライベートの話題に差が出て当然です。そもそも、上司と新人の間には、同調効果が成り立ちにくいという根本的な問題があるのです。

 そんな関係にあっても、同調効果が成り立ちやすい話題のひとつに、… 続きを読む

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村上 哲也

村上 哲也

コンサルタント兼ライター

ゼロベースでのコンサルタントには定評があり、担当する顧客とは「戦略」から始め「戦術」まで実行させる本格派。2013年より本業の合間にライター業務も行っており、コンサルタント関係に留まらない幅広い記事の記載を行っている。http://midorinooka2014.wix.com/business-consulta-jp

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