ゲームでビジネスを学ぶ!新入社員研修の新たな形(第1回)

新人が意思決定の難しさを学ぶ「NASAゲーム」とは

2017.03.09 Thu連載バックナンバー

 4月から新卒社員を迎えるために、研修の準備をしている企業も多いでしょう。中には、新人が積極的かつ主体的に取り組めるよう、ゲームのような形で研修をしている企業もあるかもしれません。

 そんなゲーム形式の新入社員研修のひとつが、話し合いによって結論を導く「コンセンサスゲーム」です。コンセンサスゲームには数多くの種類がありますが、今回はその中から「NASAゲーム」を詳しく紹介します。

 

学生の考え方を社会人の考え方にどう変えるか

 コンセンサスゲームとは、チームメンバーと話し合いながら意見を取りまとめ、意見の正解率を競うゲームです。具体的には、まず自分の意見を提示し、その後、チームで話し合いながら全員でひとつの結論を導き、模範解答と照らし合わせるという流れになります。

 学生と社会人では、自分の意見を述べる、相手の話を聞くという行動の意味合いが、大きく異なります。さらに集団の意思統一をはかって、統率された集団行動を実行するのが社会人の行動様式では重要になります。

 学生時代と異なり、社会人となってからはひとりでできる仕事は多くはありません。そのために、先輩や上司のアドバイスを受けて仕事を進めることが重要です。特に意思決定の場合には、さまざまな観点からの意見が重要であり、ひとりですべてを決めてしまうと大きなトラブルの原因になりかねません。だから、社会人は多くの人の意見を取り入れて、良い結果を導き出そうとしているのです。

 とはいえ、「多くの人の意見を取り入れたほうが良い結果が出せる」ということを、新入社員が座学で聞いても、「ふーん」と聞き流される恐れがあります。それを研修で実体験できるのがコンセンサスゲームなのです。

 

ピンチをどう脱出するか、コンセンサスを取って優先順位を決める

 今回はコンセンサスゲームのなかでメジャーなものである「NASAゲーム」に絞って紹介します。同ゲームでは、次のような問題が出されます。

 「あなた方は宇宙船に乗って、月面に着陸しようとしている宇宙飛行士です。月面の母船に向かっていたのですが、機械の故障で、母船から約320km離れたところに不時着してしまいました。不時着時の衝撃で宇宙船は、壊れて使用不能です。しかし、次の15アイテムは破損を免れて使用可能な状態で残っていました。

 15アイテムの中で母船に無事たどりつくために、重要なものと思われる優先順位を、1から15の順で決めなさい。」… 続きを読む

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村上 哲也

村上 哲也

コンサルタント兼ライター

ゼロベースでのコンサルタントには定評があり、担当する顧客とは「戦略」から始め「戦術」まで実行させる本格派。2013年より本業の合間にライター業務も行っており、コンサルタント関係に留まらない幅広い記事の記載を行っている。http://midorinooka2014.wix.com/business-consulta-jp

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