延々と続く会議に終止符を!

長い会議がサッと終わる!弁護士から学ぶ法廷戦術

2017.01.04 Wed連載バックナンバー

 ダラダラと長引く会議に辟易しているビジネスパーソンは少なくないでしょう。そうした会議を効率化するためには、「弁護士」のテクニックが有効になります。

 弁護士が法廷で弁論する際には、いくつかの戦術を用います。この戦術を使えば、たとえば会議が長引いたときに、反対意見をどのように処理すべきかという対応もできます。ここでは、ビジネスに応用できる法廷戦術を解説します。

 

「A案ではダメだからB案に」と「A案よりも優れているB案に」は違う

 まずは会議でA案にするかB案にするかが紛糾し、会議が長引いた場合を考えてみましょう。

 この場合に重要なのは、案に対する否定的な意見が「否認」か「抗弁」であるかを見極めることです。「否認」とは「相手の意見そのものを単に否定すること」であり、「抗弁」とは「相手の意見を認めた上で、別の見解を持ち出して反論すること」です。弁護士は、「否認」か「抗弁」かによって対応(戦術)を変更します。

 たとえば「A案ではスケジュールが間に合わないので、B案を採用するべきだ」という意見と、「A案よりもB案の方が多くの客を集めることができるので、B案を採用するべきだ」という意見が出た場合を考えてみましょう。前者は「否認」で、後者は「抗弁」です。前者は、単純にA案の内容そのものを否定しています。後者は、A案の内容を認めたうえで、より優れた企画としてB案を支持しています。

 「抗弁」が会議で出た際の対応は、シンプルです。単純にA案とB案を比較すればよいのです。より優れた案を決定すれば、会議は終了です。

 問題は「否認」が出た場合です。… 続きを読む

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田中 靖子

田中 靖子

法律家ライター

東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、会社設立等のビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行っている。

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