AIにも絶対できない仕事がある

AIが発展しても淘汰されない「5つの仕事」とは?

2016.12.08 Thu連載バックナンバー

 AIの発展により、「コンピューターが、人間の仕事を奪ってしまうのではないか?」という不安を持つ人もいるかもしれない。しかし、それは誤りだという研究も多くある。

 たとえばビックデータにおいて、コンピューターは情報を分析したものを提供しているだけで、高度な判断をするのは人間だった。それがAIを利用すると意思決定の判断を支援までしてくれる。この支援で、人間はより高度で的確な判断が可能となった。仕事が奪われるのでなく、ひとつ上の領域へと拡張し、発展していくのである。

 それではAIによって奪われる仕事ではなく、AIによってさらに発展し、今後も残り続ける仕事とは何なのだろうか?

 その答えが、「AI時代の勝者と敗者 機械に奪われる仕事、生き残る仕事」(トーマス・H・ダベンポート、ジュリア・カービー著、山田美明訳、日経BP社刊)という本の中に記されている。著者の一人であるトーマス・H・ダベンポート氏は、アメリカのバブソン大学経営で情報テクノロジー特別教授を務める人物である。

 

意思決定に関わる仕事は残る

 冒頭でも触れた通り、現在ではAIが発展し、知識労働に進出しているが、本書では「人間がコンピューターよりも優れているとはどういうことなのか」を問い直すいい機会でもある、としている。そして、「人間がAIに淘汰されず、発展しつづける仕事」が5つあるという。

 その1つ目が、大局的な洞察や意思決定を行う「ステップ・アップ」である。具体的にいえば、システムをどのように利用するのか、導入したシステムは効果を上げているのかなどの、高度な意思決定をする仕事である。さらに具体的に表現すれば、企業の経営層がこれに当たるだろう。

 コンピューターはまだ大局的に考えることや、状況が大きく変化することを認識することが苦手である。物事を大きく見据えて、全体的な最適化ができる人は、AIが発展したとしても、必要とされ続けるだろう。

 

AIができない仕事は残る

 2つ目は、「ステップ・アサイド」である。

 ステップ・アサイド(Step aside)という英語表現には、「身を引く」という意味がある。つまり、機械が得意なことは機械に任せて、機械にはできないことで価値を得る仕事のことである。たとえば、大工や芸術品・工芸品の制作、家の掃除、ベビーシッター、ペットシッターなどは、機械が行うにはハードルが高すぎる仕事だ。

 “ステップ・アサイド”な仕事は、前述した仕事以外にもまだまだたくさんある。たとえば、心理カウンセラーなど人々の心に共感できるような仕事も、AIでは到底行うことはできない。機械は話し相手にはなれるが、心を治してくれるわけではない。

 ここで、間違えてはいけないのは、… 続きを読む

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三浦 一志/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

三浦 一志/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

1972年生まれ。前職のコンサルタント会社を経て、2006年退職後フリーで企業研修講師、大学講師、専門学校講師、Webコンサルタントとしてとして活動している。(財)日本NLP協会トレーナーアソシエイト、NLPマスタープラクティショナー、ITコーディネーター、情報セキュリティアドミニストレーター、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、テクニカルエンジニア(データベース)。

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