心理士が教える、ビジネスをうまく運ぶためのテクニック(第8回)

中間管理職必見、ゴマをすらずに上司の心を掴む方法

2017.01.25 Wed連載バックナンバー

 ビジネスリーダーがさらに上の役職へステップアップするためには、業績を上げ、直属の上司にその実力を認められる必要があります。しかし、そもそも上司に気に入られていなければ、業績を上げるためのバックアップは期待できません。

 上司に気に入られるためには、ゴマをするという手段もありますが、露骨なアプローチをしてしまうと、今度は直属の部下から反感を買う恐れもまたあるのが、中間管理職の辛いところです。

 そこで今回は、日ごろの会話に心理テクニックを織り込み、さりげなく上司に気に入られる方法を紹介します。

 

上司に気に入られるなら○○を似せるべし

 ゴマをすらずに上司から気に入られるには、ふだんの会話に上司を喜ばせる返答を織り込むことです。上司というものは、上の立場になればなるほど、プライドが高いものです。上司の存在価値を認め、上司のプライドを満足させれば、ゴマをすることなく、自然な会話から、上司に気に入られるようになります。

 そこで利用するのが、ほかの人から認められたいという「承認欲求」という心理理論です。上司の「承認欲求」を満たすことができたなら、部下を大切な人だと考えて重用する(気に入られる)ようになるのです。

 ここで、イギリスで最も古いタブロイド紙「Daily Mail」に掲載されたある調査結果を紹介しましょう。それは、「上司と同じような服装にすると出世しやすくなる」というものです。なんと68%の上司が、服装の傾向が自分と同じ部下を気に入る、といいます。

 この調査結果は、自分と似ている態度(意見)が多いほど、好意も大きくなるという“態度の類似性”が働いているということを意味します。

 人間は、話が合う人には好意を持ち、話が合わない人とはあまり深い関係とはなりません。自分の考え方や意見などが“正しい”と思いたいのです。“正しい”ということを確認するために、ほかの人に意見の一致や同意を求めます。一致や同意が得られると、自分の意見は正しいと判断します。

 このように、他の人の意見や同意が、自分の“正しさ”を裏付ける証拠と考えることを、心理学では「社会比較過程理論」と呼びます。だから、自分に同意してくれる人は、大切だと考えるようになるのです。

 

話を聞き「それでいいと思います」と言うだけで信頼される

 とはいえ、自分が同意しているつもりでも、相手に同意が伝わらなければ意味がありません。相手に同意を伝えるためには、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

村田 芳実

村田 芳実

認定心理士

合同会社メンタルナビ代表社員。一部上場企業の広報・マーケティングの責任者を担い、日本を代表する企業を始めとして経営者の取材は150回以上。心理学を駆使して、CSやイメージアップ、顧客の囲い込み、シェアアップなど様々な企業課題を解決してきた。現在、心理学に関する書籍やWeb記事を執筆している。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter