心理士が教える、ビジネスをうまく運ぶためのテクニック(第2回)

ビジネスマンの悩みを解決する「メタ認知」とは?

2016.10.08 Sat連載バックナンバー

 これまでの日本社会では、正確・迅速に業務処理ができる「定型的熟達者」が求められていました。しかし、社会の変化が著しい現代では、社会変化のスピードアップに柔軟に適応できる「適応的熟達者」が求められています。

 とはいえ、社会の変化に柔軟に対応するのは、簡単なことではありません。そんな時に役立つのが「メタ認知」です。

 

高い視点から難問を解決する「メタ認知」を身につけるには

 「メタ認知」とは聞きなれない言葉ですが、高い視点から俯瞰(ふかん)で自分自身を眺めることを指します。簡単にいえば「問題解決力」のことです。

 この思考を身につけると、さまざまな課題を解決することができます。たとえば、「問題意識が高くなり、問題点が発見できる」、「問題解決方法が分かり、多方面に活用できる」、「自分に不足しているものを知り、その獲得の努力をする」、「長期的な視点に立ち、今自分が何をすべきか理解できる」などのメリットがあります。

 認証心理学者である米ヴァンダービルト大学のブランスフォード教授は、メタ認知を習得し、問題解決力を持った人物になるためには、「IDEAL サイクル」と呼ばれる5つのステップで思重要であると提唱しました。

【1】問題を発見する…ブランスフォード教授は、目標の状態と何らかのギャップがある状態を「問題の始まり」と捉えるとしています。多くの人がこのギャップを意識せず、改善必要な状態に我慢してしまうと、ブランスフォード教授は指摘しています。

【2】問題を定義する…問題の姿を明らかにすることが重要です。問題の定義の仕方によって、解決の方向性は大きく変わります。

【3】さまざまな方略を探す…問題解決のための方略は多いほど良いです。解決策が多いほど達成の可能性が高まります。

【4】計画を実行する。

【5】結果を検討する。

 これらのステップを繰り返していくうちに、メタ認知能力が獲得されていくことになります。セミナーやワークショップを一回受けたからといって、この能力が獲得できるものではありません。このステップを意図的に繰り返すという訓練を経て身についていくものです。

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メタ認知でPV向上対策をやってみよう

 筆者も心理士として、この「IDEALサイクル」を利用して、CSやブランドアップなどの問題解決をしてきました。たとえば、… 続きを読む

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村田 芳実

村田 芳実

認定心理士

合同会社メンタルナビ代表社員。一部上場企業の広報・マーケティングの責任者を担い、日本を代表する企業を始めとして経営者の取材は150回以上。心理学を駆使して、CSやイメージアップ、顧客の囲い込み、シェアアップなど様々な企業課題を解決してきた。現在、心理学に関する書籍やWeb記事を執筆している。

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