心理士が教える、ビジネスをうまく運ぶためのテクニック(第11回)

部下を知らぬ間に傷つける上司のNG言動

2017.02.26 Sun連載バックナンバー

 管理職の仕事には、会社の方針に沿った行動を組織で行うことに加え、その任務を遂行するための部下の育成も求められます。

 しかし、上司が無意識で行っている態度や言動が、いつのまにか部下を傷つけてしまっている場合があります。そのような接し方では、部下や組織のモチベーションが下がってしまい、育成どころの話ではありません。

 今回は、知らぬ間に相手を傷つけてしまう、上司のありがちな態度や言動について、6つに分けて紹介します。

 

「コピーの無駄遣いだ!」と部下を30分叱る

 ひとつ目は、「我が身を省みない」です。たとえば、自分のことを棚に上げて、「人の気持ちを読め!!」と大声で部下を叱りつけるのは、まさに部下の気持ちが読めない上司です。人の気持ちを読むのであれば、大声で叱りつけることなどもってのほかです。部下を叱りつける前に、まずは自分を反省する必要があります。

 また、コピーの使いすぎを指摘する上司がいたとします。このとき、文句を言うのに30分も使ってしまっている場合は、コピーよりもその時間の人件費の方が無駄遣いです。我が身を顧みないから、「自分が一番コストが高い」ということに気付けないのです。

 部下の仕事を理解せず、明確な指示ができない上司も、このケースに当てはまります。指示されるほど仕事の邪魔になり、これでは部下も、「報連相」する気がなくなってしまいます。上司自身が勉強するか、仕事を部下に任せるしかありません。

 ふたつ目は“高圧的な態度”です。たとえば、「早くやれ」というだけで、納期を指示しない上司はまさにダメな例です。仕事を指示する時は、納期を指定するのは当然のことです。

 部下の発言を遮り、自分の考えを押し付けるのも良くありません。部下のストレスを発散させるためにも、関係をスムーズにするためにも、話を聞くのは不可欠です。発言を遮ってしまうと、部下はフラストレーションが溜まり、自分の考えを述べなくなってしまいます。これでは、部下が業務で良いアイディアを出すことは期待できないでしょう。

 

「俺の指示したことだけやればいいんだ」と部下の自主性を無視

 3つ目は… 続きを読む

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村田 芳実

村田 芳実

認定心理士

合同会社メンタルナビ代表社員。一部上場企業の広報・マーケティングの責任者を担い、日本を代表する企業を始めとして経営者の取材は150回以上。心理学を駆使して、CSやイメージアップ、顧客の囲い込み、シェアアップなど様々な企業課題を解決してきた。現在、心理学に関する書籍やWeb記事を執筆している。

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