理想の上司にみる「心のつかみ方」「心の癒し方」(第8回)

タモリに学ぶ、「頑張らない」生き方の真意

2016.09.24 Sat連載バックナンバー

 「理想の上司アンケート(PDF)」の上位にランクインした人物の名言を振り返る本連載では、これまで数々のタレントを取り上げてきました。最後に取り上げるのは、明治安田生命が行ったランキングで5位となった、タモリさんです。

 タモリさんというと、1位の松岡修造さんのように“熱血指導”を行うタイプではありません。2位の池上彰さんのように政治・経済に詳しいイメージもあまりありません。ですが、「知性的・スマート」「落ち着きがある」という2点において、多くの票を集めました。

 また、株式会社保健同人社の調査による「管理職が選ぶ理想の上司(PDF)」では、「配慮ができる」点が評価され、4位にランクインしました(ちなみに同ランキングの1位は高倉健さん)。

 タモリさんの「知的さ」と「配慮ができる」という2点は、約32年間も毎日司会を続けた番組「笑っていいとも」からもうかがえます。名物コーナーの「テレフォンショッキング」では、芸能界だけでなくさまざまな分野からゲストが登場しましたが、どんな相手に対してもウィットに富んだ会話ができるタモリさんは、まさに「知的さ」を備え、「配慮ができる」人物と言えます。

 タモリさんの発言の中には、「反省しない、頑張らない」「やる気のある者は去れ」など、一見すると気の抜けたものが多く見られますが、それだけに管理職の人にとって「目からウロコ」的なものも少なくありません。今回は、「タモリ学」(戸部田誠・てれびのスキマ/著、イースト・プレス/刊)をはじめとする書籍やテレビでの発言から、タモリさんの知的さ・配慮の深さがうかがえる発言を紹介します。

 

重要なことは小さな声でしゃべる

 タモリさんは「テレフォンショッキング」におけるゲストとのトークの際に、以下の点に気を配っているといいます。

 「日常で一番重要なことを伝えるには低いトーンで小さな声でしゃべる方が伝わる。そうすると相手の注意力が増してくる。大きな声を出せば面白いと思うのは勘違いだ」

 一般的には、大きな声で話すことが相手に伝わり、小さな声で弱々しく話すのは、ビジネスの現場ではマイナスと思われがちです。しかし、話し上手な人は、常に大きな声で話すことはありません。大事なことほど、小さな声で強調するのです。

 タモリさんはタレントになる前、地元・福岡で保険外交員として働いていましたが「ベラベラしゃべるから信用されずダメだった」と回顧しています。しかし、… 続きを読む

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大貫 忠雄

大貫 忠雄

フリーライター

CMやPR映像製作を20年経験。東芝関連の映像製作会社で制作担当およびプロデュース、その後新会社の設立に参加、三菱自動車などのPRビデオを担当後、独立。NECや西武百貨店教育用ビデオな人材教育や接客マニュアルの作成、企業のイベント等も経験。現在はフリーでライティング、コピーライティングを行う。

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