成長を左右する最も大切なたった一つの考え方(第4回)

マインドセットを知るだけで人間は成長できる

2016.04.25 Mon連載バックナンバー

 スタンフォード大学心理学教授のキャロル・S・ドゥエックによる書籍『マインドセット「やればできる!」の研究』(草思社)を元に、成功する/しない人の違いを知る本連載。第3回ではエンロンとIBMという、トップ企業2社の経営者を例に、エリートは “自分の能力は固定的で変わらない”と誤解してしまいやすく、その結果、企業の破綻をも導きかねないこと、一方で、“人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができる”と信じる「しなやかマインドセット」は、破綻寸前の企業さえ救えることを確認してきた。

 ビジネスの危機を乗り切り成功を掴むためには、硬直マインドセットからしなやかマインドセットに切り替える必要がある。しかしどうすれば、2つのマインドセットを切り替えることができるのだろうか。今回は、その方法について説明する。

 

マインドセットが「変わる」とは、どういうことか?

 ドゥエック教授が、本書にて「しなやかマインドセットの根底にあるのは、『人は変われる』という信念である」と述べているように、たとえ硬直マインドセットの持ち主だったとしても、しなやかマインドセットに変わることが可能である。

 しかし、容易に交換できるというものではない。古い信念がまだ残っているところに新しい信念が芽生え、その新しい信念がだんだんと強くなるにつれて、今までとは違った考え方や感じ方、ふるまい方がようやくできるようになるのである。本人が「硬直マインドセットからしなやかマインドセットに切り替えた」つもりであっても、実際には何も変わっていないことは起こりうる。

 なぜ、変わることは難しいのだろうか。なぜ硬直マインドセットはしなやかマインドセットに、簡単に切り替えられないのか。それは、本人も知らないうちに、硬直マインドセットについついしがみついてしまう理由があるからだ。

 人間は人生のある時点まで、硬直マインドセットが良い意味での目標になっていることがある。たとえば“自分は人から愛される人間である”ということに確信を持てない子どもは、「そもそも自分は他人から愛されない人間であり、それは今後も変わらない」と、硬直マインドセットに頼るようになってしまう。そして、そのまま抜け出せなくなっていく。

 マインドセットを変えるには、… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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