信頼を取り戻すための謝罪とはどのようなものか

SMAPとベッキーから学ぶ、正しい“謝罪”の仕方

2016.03.02 Wed連載バックナンバー

 ビジネスパーソンにとって、謝罪をしなければならないような事態は避けたいものです。しかしテレビでは、企業の責任有る立場の人たちが頭を下げて謝罪する姿が映し出されるニュースが後を絶ちません。

 テレビで取り上げられるほどの事件性は無いにしろ、ビジネスの現場ではさまざまなトラブルが発生しますので、社内であれば上司や他部門に対して、社外であれば取引先に対して謝罪する事態は発生します。

 このとき、どのように謝罪するかによって、信頼を失うだけに終わるか、あるいはより一層の信頼を得る機会に変えられるかが決まります。

 そこで今回は、年頭の芸能界を騒がせたベッキーさんの謝罪会見(1月6日)と、SMAPの謝罪放送(1月18日)から、ビジネスパーソンとして本来あるべき謝罪の方法を見ていきましょう。はたしてこれらの謝罪は、ビジネス的にはどのような評価ができるでしょうか。

 

SMAPの謝罪放送~何のための謝罪なのか分からないことが問題

 時系列的には前後しますが、まずはSMAPの謝罪放送を見てみましょう。

 SMAPが解散するのではないかというニュースは、単なる芸能ニュースの枠を超えた騒動になりました。海外のニュースでも取り上げられ、国内でもその経済的な影響の大きさが注目されるほどでした。

 騒動のあらましには深入りしませんが、ことの発端は、SMAPが所属するジャニーズ事務所内の人事の影響で、SMAPが解散するのではないかという憶測が流れたことです。さまざまな憶測が流れたため、事実は曖昧なままの状況でしたが、唐突にテレビ番組内の3分程の時間がSMAPの謝罪放送として割かれたのです。

 この謝罪放送を奇妙に思いながら見ていた人は多いのではないでしょうか。その奇妙さは、なぜ記者会見ではなくテレビ番組中なのか、なぜ木村拓哉さんが第三者のように振る舞っていたのか、なぜリーダーである中居正広さんが中心ではなかったのかなどといったことに起因するかもしれませんが、最も首を傾げたのは、… 続きを読む

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地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター

ニュースサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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