今日から使える!3つの改革で変える効率的仕事術(第29回)

新入社員を3年以内に辞めさせないないためには

2017.04.05 Wed連載バックナンバー

 厚生労働省の調査によると、新卒社員の約3分の1が、入社3年以内に離職しているといいます。せっかく採用と研修にコストをかけて新入社員を育てても、早期に離職されてしまっては、そのコストと時間が無駄になってしまいます。特に、ここ数年は求人倍率が高まっており、2017年新卒者の内定率は過去最高であったため、若手は転職を決断しやすい環境に置かれているといえるでしょう。

 若手を簡単に手放さないためには、配属された現場における、若手への接し方が重要になります。ここでやりがいを感じることで、新入社員は「自分は必要とされている」と思うようになり、転職することよりも、現職で頑張ることを選ぶはずです。

 今回は、若手がやりがいを感じ、「ここでずっと仕事がしたい」と思うようになる若手の教育法を考えてみましょう。

 

新入社員でも「口だけ」の社交辞令は見抜く

 新入社員に対して、上司から積極的に声かけをするのは大切なことです。しかし、「キミには期待しているから、がんばってくれよ」といった抽象的な期待感を伝える言葉は、逆効果になる場合があります。

 20代前半の社会人経験が少ない若者であっても、人を見る力は持ち合わせています。具体的な意図もなく期待感を伝えてしまえば、口だけでほめていると思われてしまい、「上司は自分のことを見ていないのでは?」という疑問を持たせてしまうことになります。

 人間だれしも、相手にされていないことは、おもしろくないものです。もし自分が必要とされていないと思うようになれば、近いうちに転職を考え始めてしまうでしょう。

 では、上司が口にすべき期待感は何なのかというと、「成長できる可能性」に対してです。新入社員がひとつひとつステップアップしていく成長過程を見つけ、その点を具体的に期待感として伝えることが大切です。たとえば期待を伝えるにしても、「キミの学生時代の◯◯の経験は、自社の◯◯で活かしてくれることを期待している」「研修で見せてくれたような活躍を期待している」といったような、個別の特性に基づいた具体的なメッセージを伝えれば、若手は「自分は期待されているんだ」「上司は自分を評価している」と思うようになり、「ここでずっと仕事がしたい」と思うひとつのきっかけを与えることができます。

 

新人は教育担当者と仲良くなっても、上司とは仲良くならない?

 期待感を伝えることとともに、上司と部下の信頼関係の構築も大切です。新入社員だけでなく全員が「ここで仕事をしたい」と考える職場は、世代や肩書が近い人同士だけでなく、上司と部下の「信頼関係」が構築されています。

 上司と部下のコミュニケーションが不足していると、部下への指示が適切に伝わらず、成果につながりません。同時に、上司が部下のことを正確に把握できていないため、部下が仕事の評価に不満を持つ可能性も高くなります。その結果、上司を信頼できなくなり、部下が辞めていってしまうのです。

 解決のひとつの手段としては、… 続きを読む

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横山 研太郎

横山 研太郎

ねこのてFP事務所 代表

富士通株式会社退職後、メーカーの経営サポート等を行う。現在は、ファイナンシャル・プランナーとして、資産運用を柱としたアドバイスをするだけでなく、学生への金融教育にも取り組んでいる

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