今日から使える!3つの改革で変える効率的仕事術(第13回)

ミスをした部下を叱る際に気をつけたい3つのポイント

2016.08.08 Mon連載バックナンバー

 上司と部下がじっくりと仕事の話をする場面は度々ありますが、その中でも特に時間を費やすのが、「部下が失敗したとき」です。失敗した仕事のリカバリーはもちろん、ミスに思い悩む部下とどう話をするか、どう叱咤するかで、部下との信頼関係が強まったり、部下が大きく成長します。

 今回は、部下を叱るときの心構えを3つのポイントで解説します。

 

【1】怒りは「ヒト」ではなく、「モノ」や「コト」にぶつける

 あまりに簡単なミスをしてしまった部下に対して、怒りの感情を持ってしまうこともあるかもしれません。ですが、「怒る」という感情は捨て、あくまでも「叱る」ことに集中することが重要です。

 失敗した部下に怒りをぶつけてしまうだけでは、トラブルは解決しません。なぜなら、怒ることは「自分の感情を発散させているだけ」で、上司が不満をぶちまけているにすぎず、何の問題解決にもなっていないからです。しかも、目の前で怒りをぶつけられた部下は、反射的に守りの姿勢に入ってしまいがちです。その結果、部下は「怒られたくない」という気持ちになり、言い訳ばかりを考えてしまうようになります。

 仕事でのトラブルが起きた場合、重要なのは「可能な限り早く、対策をとること」です。上司は怒り、部下が言い訳をしている「思考停止状態」では、トラブルの解決は進みません。

 まずは上司の側が思考停止に陥らないよう、湧きあがった怒りを抑えて、部下に失敗の原因を聞くようにしましょう。やがて冷静さを取り戻し、トラブルへの対応を落ち着いて考えることができるようになるでしょう。「今の自分は、部下のコンサルタントだ」と、あえて一歩引いた立場になったつもりで話を聞くのがベストです。客観的な立場から聞くことができるはずです。

 怒りは、同じ失敗を繰り返さない仕組みを作るときに発散します。怒りは「ヒト」ではなく、「モノ」や「コト」に対してぶつけるのです。

 たとえば、社内でのチェックがうまく機能せず、顧客に迷惑をかけてしまった場合は、チェックに失敗した担当者を責めるのではなく、「どこを重点的にチェックするかを明確にしていなかったこと」や「ダブルチェックをするようになっていなかったこと」といった作業手順を問題にします。

 ただし、せっかく「モノ」や「コト」に怒りをぶつけたのに、「こんなルールにしたのは誰だ!」と、再びヒトに怒ってしまうのはやめましょう。また、担当者が「ルールに不備があって申し訳ありません」と謝ってくる際は、「起きてしまったことは仕方がない。次に同じことが起きないように、ルールの改正や徹底をしよう」と、モノが問題だったという姿勢を貫いた対応をするように心がけることが必要です。

 

【2】「命令口調」ではなく「協調姿勢」が大事

 2つ目のポイントは、… 続きを読む

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横山 研太郎

横山 研太郎

ねこのてFP事務所 代表

富士通株式会社退職後、メーカーの経営サポート等を行う。現在は、ファイナンシャル・プランナーとして、資産運用を柱としたアドバイスをするだけでなく、学生への金融教育にも取り組んでいる

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