経営の歴史に残る名言から、ビジネスの知恵をつかむ(第1回)

ドラッカーに学ぶ、手強い消費者に選ばれる方法

2015.11.10 Tue連載バックナンバー

 過去の偉人や学者たちが記した書籍は、ビジネスに大きく役立ちます。なぜなら、その著者が一生をかけて心血を注いだ学問や理論、経験や知恵が、読むだけで理解できるからです。本連載では、後世に大きな影響を与えた、偉大な書籍の一部を紹介していきます。ぜひ、明日のビジネスを成功させる糧としてください。

 初回で取り上げるのは、日本でも多くのビジネス書で取り上げられた経営学者、ピーター・ドラッカーの『断絶の時代』です。

 P.F.ドラッカー (Peter Ferdinand Drucker)は、1909年、オーストリア・ウィーンで生まれ、政府高官の父と、先進的な母に育てられました。イギリスの投資銀行や新聞社で働き、結婚。1937年にはアメリカに移住、コンサルタント・大学教授・文筆家などの仕事を掛け持ちしました。

 ドラッカーというと経営(マネジメント)が有名ですが、彼の関心は幅広く、社会の生態を歴史的にとらえた傑作を多数残しています。ドラッカーは、世界が知識社会へ移行する姿を誰よりも正確に記述しました。その代表作が、今回ご紹介する『断絶の時代』です(ドラッカー著,上田惇生訳,名著集7ダイヤモンド社,2007年 [原著1969年])。

 

変化の大きい「断絶の時代」はあと10年間

 本書のタイトルである『断絶の時代』とは、いつの時代のことを指すのでしょうか? 答えは、1965年以降から現在まで続く時代のことを指します。しかし、ドラッカーはなぜこの時代を『断絶の時代』と名付けたのでしょうか。その謎を解く鍵は、もう少し時代を遡る必要があります。… 続きを読む

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鈴木 健治

鈴木 健治

特許事務所ケイバリュエーション 所長 弁理士

経済産業省産構審小委員会の臨時委員、(財)知財研 知的財産の適切な活用のあり方に関する委員会委員などを歴任。著書に「知的財産権と信託」『信託法コンメンタール』(ぎょうせい)、論文に「知材重視経営を支えるツール群に関する一考察(月刊パテント)」などがある。取引先の経営者・担当者にビジネス書の書評をお届けしている。公式サイト:http://kval.jp/

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