最高の価値を提供するために(第4回)

人を成長させるための「教えるテクニック」とは

2015.12.07 Mon連載バックナンバー

 企業にはさまざまなキャリアや経験をもつ人材が集まってきます。経営者をはじめ、部下を持つ中間管理層以上になれば、自身が培ったそれらのノウハウや仕事の進め方を部下に教えていくことになるでしょう。

 しかし、凄腕の営業マンが凄腕の教育者になれるとは限りません。自身には容易だと感じる業務であっても、部下や従業員にとっては困難だと感じる場合もあります。1つの物事を相手に伝えるとき、発信側と受信側の認識に差が生まれてしまうことも少なくないでしょう。

 物事を相手に正しく教えるためには、教育側も「教える技術」を身に着ける必要があるのです。そこで今回は、石田淳著「行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」(かんき出版)から、人を教育する際に必要な教えるテクニックについてお話していきたいと思います。2011年に刊行された本ですが、マンガ版や図解版なども発売されている人気シリーズです。

 

誰にでもできる行動科学の“教える技術”とは

 一般的に、会社で行われる教え方には、教育側のセンスや感覚・経験をもとにしているケースが多いでしょう。しかし、本書の教える技術は、いつ・誰が・どこでやっても、同等の効果が得られる科学的メソッドだと記されています。

 多くの人は部下の評価基準として、売上や販売数などの結果を見るのではないでしょうか。ですが、本書で語られている科学的マネジメントでは、部下や従業員の出す「結果」ではなく「行動」に重点を置いているのが特徴です。

 結果や成果とは行動の集大成として得られるものであり、結果を変えたければそこに辿り着くまでの行動を変えなくてはなりません。これらは教える側と学ぶ側の性別・国籍・年齢などを問わず活用できるテクニックであり、教え方の基本となっている概念だといえるでしょう。

 たとえば、優秀な営業マンを新人の教育係に抜擢したとしても、新人の成績が確実に伸びるとはいえません。成果が出せる人材でも、部下を育てることができない理由とは何でしょうか?

 本書ではその理由として、… 続きを読む

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鮎川 大

鮎川 大

フリーライター

関西で活動する営業出身のフリーライター兼ディレクター。ビジネス系のコンテンツを中心に、医療・ファッション・食品・HPのトップページなど幅広い分野に精通。またサイトの運営・管理から外注のディレクションまで一貫して請け負い、コミュニケーションを重視するのが特徴。http://writer-d.com/

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