今こそ見直すべき「映像教育」の価値(第1回)

あなたの会社でeラーニングの効果が得られない理由

2015.08.07 Fri連載バックナンバー

 米国で誕生したeラーニングは、人材教育の効率化と教育的効果の向上等を期待した多くの日本企業によって取り入れられてきました。

 筆者は現在経営コンサルタント業に取り組んでいますが、サラリーマン時代は教育産業界に身をおいていたこともあって、eラーニングによって教育的効果が得られた成功事例を血眼になって探したことがありました。しかし、そうした事例を統計的に集計したデータ等はなく、中堅から大手企業を中心にeラーニングを導入した企業を直接訪問するなどして自主的に調べてみましたが、目覚ましい「“教育的”効果」が得られた国内事例を探し出すことは殆どできませんでした。

 最近、某大手IT企業のeラーニング担当者と話す機会があったので尋ねてみたところ、当時とあまり状況は変わっていないようで、「教育費のコスト縮減や教育利便性の向上」といった面での成功事例はあるものの、「教育効果」と言う面での成功例は乏しいと語っていました。

 eラーニングを導入しても教育的効果がなかなか得られないのはなぜでしょうか。

 その大きな理由として挙げられるのが、eラーニングの主要コンテンツである「映像(教育)」に対するeラーニングを生んだ北米ではあまり見られない日本人特有の理解不足や誤った先入観等です。

 導入する側がその主要コンテンツに対する十分な理解をしていなければ、効果を得られるはずもありません。

 では、どのような理解不足、あるいは誤解等が生じているのか、またeラーニングの主役である映像教育をどうすれば有効活用できるか等、今回から2回にわたって説明して参ります。

 

長年人の「サブ」として位置付けられてきた映像教材

 映像がいつから「教育」の場面で利用されるようになったかについては諸説あります。たとえばヒトラーが国民の洗脳にテレビ映像を巧みに活用したことは有名な話ですが、これも一種の教育とみなせば、映像は既に戦前から教育で利用されてきたと言えます。

 このように映像の教育利用はかなりの歴史がありますが、特に日本の教育現場における映像の存在はあくまで教師のサブ、即ち人間が行う授業を補助するものとして長年位置付けられてきました。

 その理由は、… 続きを読む

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相澤 幸広

相澤 幸広

ライター

教育分野を中心とした経営コンサルティング企業で経験を積んだ後、経営コンサルタントとして独立。企画立案やCSをテーマとした企業コンサルティングを行っている他、事業構想等を企画書としてまとめる企画ストラクチャー業務や、ビジネスマン向けの教材や講座開発等も手掛けている。趣味は映画鑑賞。

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