桜子が聞く!先駆者たちのワーク・ライフ・バランス(第5回)

レーシングドライバー佐藤琢磨の仕事と家庭の両立法

2015.11.30 Mon連載バックナンバー

 日本を代表する元F1ドライバー、佐藤琢磨(38歳。以下、琢磨)が「一時帰国している」という噂が筆者の耳に飛び込んできた。現在、アメリカを拠点にインディカーレースで現役として活躍する彼は、日本のみならず世界的に名高い。

 車好きの父親に連れられ、10歳で鈴鹿F1日本グランプリを初めて観て以来、車に魅了され、アイルトン・セナに憧れるようになった少年は、夢を実現させ、世界を舞台に表彰台へ上がる数々の快挙を成し遂げた。

 トップレーサーである彼は、仕事と家庭をどのように両立しているのか?話を聞いてみた。

 

努力こそが不安を抑える安定剤

 佐藤琢磨の名前こそ知っていたものの、私はカーレース業界のことを知らない。大慌てで勉強したものの、取材中ぼろが出たら失礼だと思い、迷った末、先に謝ることにした。「すみません、私まるで車のことがわかりません」

 彼は一瞬驚いたような顔をしながらも、「大丈夫です」とにっこり頷いた。うわべの笑みじゃなかった。なんて人だろう!有名人はテレビに映る顔と実際の顔が違うといわれることがあるが、彼はテレビで見る通り快活だ。

 それにこうも言ってくれた。「お忙しい中、ありがとうございます」と。ひっくり返りそうになるほど驚いた。彼の方がずっと多忙で、私を気にかける義理もないはずなのに。何気なく放たれた言葉は、のちにそれが彼の、どんな人へも敬意を払う姿勢の表れだと気づくが、私はその“貴公子然”とした態度に安堵し、ズカズカと突っこんで質問することに決めた。

桜子「琢磨さんのことを調べていくと、ドライビングテクニックや運動神経以上に、内面の強さに焦点をあてた記事が多くありました。それはビジネスのシーンにも重要な要素なので、メンタルの管理法を伺いたいのですが、当然、レース前は緊張しますよね?」… 続きを読む

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桜子

桜子

ライター

渋谷区在住。通信会社に勤務する傍ら、働く女子の立場からWebメディアのメルマガを書き始め、IT業界の著名人にインタビューを重ねて話題となる。その後、日経ウーマンやアスキー等での連載を経て、2011年、出産を機に育児に専念。2014年4月に職場復帰し、子育てと仕事の心地良いバランスを模索中。(VIVA!桜子の超気まま渋谷/代官山・子育て日記:http://sakurako.cc/friends)

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