桜子が聞く!先駆者たちのワーク・ライフ・バランス(第14回)

IoT推進のキーマン、田丸喜一郎の仕事術

2016.08.26 Fri連載バックナンバー

 昨年「IoTホームアライアンス設立準備委員会」という任意団体を知人に紹介され、幾度か参加した。同委員会は住宅に導入されるIoT技術の標準化を目的に、住宅メーカーやIT企業の主要メンバーが集い、現在会員数は150名を超えている。

 この委員会の発起人であり、中心人物となるのが、代表世話人の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)田丸喜一郎氏(62歳)だ。委員会ではグーグルやマイクロソフトなどの国際的な企業がプレゼンを行うこともあるが、その交渉は彼が行う。

 自主的に会を催す田丸は、一体何を求めて指揮を執るのか。彼の人柄に興味を持ち、その仕事観について話を聞いた。

 

プロジェクトの始動は飲み会で決まる

桜子「田丸さんは、TRON(トロン)プロジェクトで活躍され、“門田丸(もんたまる)”というあだ名があるそうですね」

田丸「ああ、そうね。あとは、もんでんまる、とかね」

 トロンプロジェクトとは、1980年代から始まった、東大教授の坂村健氏による、リアルタイムOS仕様の策定を目的としたコンピュータ・アーキテクチャ構築の組込プロジェクトだ。田丸は当時の座長であるNECの門田浩(もんでんひろし)氏に気に入られ、登壇のたびに声をかけられ、門田+田丸を合わせて門田丸と呼ばれるようになった。

桜子「なぜトロンの田丸さんが、住宅に関与し始めたんですか?」

田丸「別に家だけに興味があるわけじゃないんですよ。ただ、そもそも3年前に重要生活機器連携セキュリティ協議会を作った経験もあったし。政府は重要インフラ(安全性やセキュリティ等)に手厚く取り組んでいても、生活機器は各企業任せだから将来に限界がある。人が最も居る場所は家だから、(IoTの標準化は)必要だよね、と言って立ち上げたの」

桜子「ところでこの会は飲み会がきっかけとの噂ですが」

 私が小耳に挟んだ話を面白がって切り出すと、田丸は… 続きを読む

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桜子

桜子

ライター

渋谷区在住。通信会社に勤務する傍ら、働く女子の立場からWebメディアのメルマガを書き始め、IT業界の著名人にインタビューを重ねて話題となる。その後、日経ウーマンやアスキー等での連載を経て、2011年、出産を機に育児に専念。2014年4月に職場復帰し、子育てと仕事の心地良いバランスを模索中。(VIVA!桜子の超気まま渋谷/代官山・子育て日記:http://sakurako.cc/friends)

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