桜子が聞く!先駆者たちのワーク・ライフ・バランス(第11回)

無線LANの立役者、真野浩の仕事と家庭の両立法

2016.05.30 Mon連載バックナンバー

 昨年、知人から「Wi-Fiの世界に真野さんという凄い人がいるから取材したら?」と薦められた。仕事も私生活もフル回転の人物と聞き、このコーナーにうってつけだと思ったが、いかんせん、無線技術の世界は不得手だ。その時はふうん、とだけ返事した。

 数か月後、別の知人が「これ欲しいんだよね~」と、ある製品のサイトを見せてきた。それは「EveryStamp(エブリスタンプ)」という、クラウドファンディングにより商品化されたIoTガジェットで、企画元にEverySense(エブリセンス)社CEO真野浩、とあった。これはあの真野さんではないか?

 本社は日本ではなく、米シリコンバレーのサンノゼと知り、同社の本気度と意欲を感じ、興味が湧いてきた。奇しくも前回登場の藤原洋氏は役員だ。これはご縁もありそう、とGW明けに日本支社を訪ねた。

 

ギークファッションに身を包んだ元気印

 真野との約束時間が過ぎた。前の会議が押しているという。ソワソワしていると、会議室から真野がひょこっと現れた。

真野「どうも、どうも!」

 そう言うと、反対方向へ走っていった。ぽかんとしていると、近くの男性が「お手洗い」と耳打ちした。私は真野の明るい声と、デニムシャツにジーパンといったギークファッションに好感を覚えた。過去の経験からいうと、このタイプは裏表がなく話しやすい人が多い。

 応接室で本連載の趣旨を話すと、真野はのっけから大きな声で笑った。

「あんまりワークライフバランスは良くないんですけど。女房に言わせると良くないって、ハハハハハ」

 この元気印が、無線モバイルIPの実験に世界初で成功し、無線LANの高速初期認証の第一人者として活躍し、経済産業省と総務省が設立した団体「IoT推進ラボ」で今年、第1回先進的IoTプロジェクト選考会議の審査員特別賞を受賞した真野浩である。

 

情報を自分でコントロールし、人と共有することは価値がある!

桜子「御社のビジネスモデルは、情報が欲しい企業と情報提供者のマッチングによる、情報流通の手数料ですよね」

真野「うん。ただ僕はこれ(EveryStamp)を売りたいのでなく、… 続きを読む

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桜子

桜子

ライター

渋谷区在住。通信会社に勤務する傍ら、働く女子の立場からWebメディアのメルマガを書き始め、IT業界の著名人にインタビューを重ねて話題となる。その後、日経ウーマンやアスキー等での連載を経て、2011年、出産を機に育児に専念。2014年4月に職場復帰し、子育てと仕事の心地良いバランスを模索中。(VIVA!桜子の超気まま渋谷/代官山・子育て日記:http://sakurako.cc/friends)

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