本当は怖いビジネス現場のデジタルマナー(第1回)

LINEの社内利用急増で高まる“シャドーIT”のリスク

2015.05.21 Thu連載バックナンバー

 デジタルツールが急速に浸透する中、マナーの確立は追いついていない。FacebookやLINEは広範囲に向け簡単に情報を発信できるだけに、小さなトラブルが大事に発展することがある。トラブルを予防するためにも、改めてデジタルマナーを確認しておきたい。

 初回はLINEを取り上げる。若年層が遊び感覚で使うものと思われてきたLINEだが、最近はビジネスで利用する人が増えている。積極利用するところから禁止するところまで、職場によって対応は大きく異なるが、容認派が多数を占めるようになっており、今後は使い方やマナーを共有する時代となりそうだ。

 

シャドーIT化が進むのはメリットが大きいため

 LINEアプリの初版が公開されたのは2011年3月のことだ。以来たった4年で利用者は爆発的に増えてきた。2014年7月時点で国内利用者は5,200万人、毎日利用するユーザー3,400万人(マクロミル社調査)という“お化けアプリ”に成長した。

 もともとは若者が仲間内の連絡に使うツールというイメージが強かったが、こういった状況を受けて、最近ではビジネス利用が広がっている。「一斉送信」「既読表示」「無料通話」「データの無料送受信」といった機能がビジネスの現場でも非常に重宝されるためだ。

 たとえばプロジェクトメンバーでグループを組めば、一斉送信により情報を共有することができる。メンバーが海外出張しても無料通話機能が使えるし、PC版を利用すれば1GB以下のPDFやワード、エクセル、パワーポイントなどのオフィス系ファイルを送ることも可能だ。

 これまでビジネスで公式のツールとされてきたメールや電話に比べても利点は大きい。そのためLINEを巡る意識も急速に変化しており、最近ではビジネスに利用する人が7割近くにのぼるというデータもある。

 一方、企業サイドの出足にはバラツキが大きいものの、「公式の情報通信ツールとは認めない」とする姿勢がまだ一般的だ。このギャップゆえに、会社から隠れてLINEを利用するいわゆる「シャドーIT」がはびこる職場も増えている。職場におけるLINEの扱いを定めることは、多くの企業にとって急務と言えそうだ。

 

ビジネス利用におけるLINEの問題点

 企業がLINEの利用をなかなか公式に認めないのには、それなりに理由がある。もっとも大きいのは… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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