ビジネスの局面で使える知識、使えない知識(第8回)

「経営者目線を持て」と言いすぎていませんか?

2015.08.24 Mon連載バックナンバー

 みなさん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの横山研太郎です。「ビジネスの局面で使える知識、使えない知識」、今回は、よく使われがちな「経営者目線を持て」という言葉について考えてみたいと思います。

 

「経営者目線を持て」という言葉の危うさ

 部下が報告に来たときやチーム全体をひとつにまとめたい時など、いろいろな場面で「経営者目線を持て」という言葉をよく耳にします。役員や部長の発言だけでなく、課長や係長クラスの人達がチームのメンバーに言っていることもあります。

 ところが、「経営者目線を持て」と言いすぎると、プロジェクトを円滑に進めたり人材育成する上で逆効果になりがちです。

 その理由は、「経営者目線」という言葉があまりにも抽象的すぎるためです。経営方針は千差万別です。カリスマと呼ばれるような優れた経営者も多くいますが、その経営手法はバラバラです。だから、従業員1人1人の「経営者目線」が異なるのも当然です。しかも、管理職や役職がない従業員達にとっては、いくら考えても経営者と同じ目線に立つことはできません。

 だから、抽象的な表現だけで経営者目線を持たせようとすることにはメリットがありません。ビジネスの世界では、具体的な指示と行動を示す方がより成果を上げることができます。

 

「経営者目線」と言ってしまう理由は?

 では、どうして多くの人が「経営者目線を持て」と言ってしまうのでしょうか。それは、言った側にとっても言われた側にとっても「耳触りがいい」言葉だからです。… 続きを読む

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横山 研太郎

横山 研太郎

ねこのてFP事務所 代表

富士通株式会社退職後、メーカーの経営サポート等を行う。現在は、ファイナンシャル・プランナーとして、資産運用を柱としたアドバイスをするだけでなく、学生への金融教育にも取り組んでいる

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